岸田首相は、現役を引退した車いすテニスの国枝慎吾さんに国民栄誉賞を授与することを正式に決めた。
3日の閣議で、松野官房長官が、「岸田首相は、国枝慎吾氏に対し、国民栄誉賞を贈り表彰することを決定した」と報告した。表彰式は3日17日に首相官邸で行われる。
引退を表明した国枝さんはこれまで、パラリンピックで金メダル4個を含む6個のメダルを獲得し、四大大会では通算50勝した。
松野長官は授与について、「国枝慎吾氏は日々の努力と厳しい修練の積み重ねにより、長く車いすテニス界の第一人者として活躍され、テニス大会最高峰の四大大会で、史上最多の通算50勝東京パラリンピックでの金メダルを含めた生涯ゴールデンスラムの達成など、前人未踏の快挙を成し遂げられ、パラスポーツの社会的認知度の拡大、スポーツの発展に極めて顕著な貢献をし広く国民に夢と感動を社会に明るい希望や勇気を与えた」と説明した。
政府は2月に、授与を検討していると発表。その際、岸田首相は、「20年近くにわたって世界のトップで活躍し、スポーツ界に大きな業績を残した」と述べていた。