宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日、2月17日に異常を検知し打ち上げ直前に発射を中止した次期主力ロケット「H3」初号機について、6日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げることを明らかにした。
初号機は、災害状況の把握などに用いる地球観測衛星「だいち3号」を搭載している。打ち上げ予備期間は7日から10日まで。
2月17日の打ち上げ中止は、第1段ロケットの主エンジンLE9に電源を供給する電気回路で電圧が数秒間にわたり、ゼロになる現象が起きたことが原因とみられる。電気の流れを接続、切断する半導体スイッチの不具合の影響で起きた可能性が疑われていた。
開発するJAXAや三菱重工業が、初号機の部品の点検や機体を用いた異常の再現実験を進めていた。