シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(埼玉県・40代女性)
5年ほど前、Kさんは1歳の長男を連れて仕事に行っていた。
車内でぐずってしまうこともあり、そんなときはいったん途中下車。その時間も考慮し、朝は早めに出勤していたという。
<Kさんの体験談>
1歳の長男を連れて電車通勤していたころのことです。
ぐずって途中下車しても間に合うように、朝はいつも早く出発。帰りも夕方のラッシュに当たる中、荷物を持ちながら長男を抱えていました。
ある日の帰宅時、そんな状態で乗った電車内で、息子かぐずり出した事があります。
所沢駅で混雑している電車に乗り換えてすぐのことだったので、次の駅に着くには数分かかります。
私は周りの方に謝りながら、息子にも「次の駅で1回降りるから、もう少し待っててね。ごめんね」と必死であやしていました。
すると、近くにいた初老の男性に声をかけられたのです。
息子と一緒に通勤しているときはいつも、「泣かないで、もう少し、あと少し」とくたくたの体と心で考えていました。もう限界に近かったのかもしれません。そのお医者さんが続けて
と言ってくださった瞬間、ずっと張りつめていた何かが緩むのを感じました。
あれから息子にかける言葉が変わりました。
謝るのではなく受け止めて、感謝できるようになった気がします。
そんな息子も4月から小学校に入学します。
あの時の小児科のおじ様。あなたの言葉で本当に救われました。そして、同乗していた乗客の皆様、暖かく見守って頂きありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない……。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)