シカが木の幹の皮を食べてしまうなどの獣害対策で仕掛けたわなに悪質ないたずらをされたとして、佐野市で林業を営む男性が被害を訴えています。
この映像は2022年3月に佐野市秋山町の山の中で撮影されたものです。
釣り人が棒で地面をつつき、仕掛けたわなを作動させているのが分かります。こう話すのはとちぎテレビに情報を寄せた遠藤厚寛さんです。遠藤さんによりますと映っているのは近くを流れる秋山川に訪れた釣り人とみられていて、3月5日の渓流釣り解禁に合わせ映像の提供を思い立ったといいます。
遠藤さんは獣害から山を守ろうと、5年ほど前から佐野市の許可を得てわなの設置を始めました。捕獲したシカやイノシシの数は年々増加し、2022年度は23日までに、152頭を捕獲したといいます。捕獲せずにいると苗木が食べられてしまい林業の存続が危ぶまれるため、わなの設置は重要な対策です。
また、現場は遠藤さんの私有地で、立ち入らないよう周囲に看板を設置しているにも関わらず、このようないたずらをすることは悪質だと話しています。