岸田文雄首相(65)は31日の衆院予算委員会で、2010年に民主党政権が所得制限なしの「子ども手当」に関する法律を参議院厚生労働委員会で採決を行った際、自民党の丸川珠代氏が「愚か者めが!」などとヤジを飛ばしたことに関し答弁した。
民主党政権は当時、中学生以下の子どもを持つ世帯に1人あたり月額1万3000円を支給する子ども手当の創設を主張していた。ところが野党だった当時の自民党は「ばらまきだ。所得制限をかけろ」などと猛反発したことで知られている。
参院厚労委員会の採決時、丸川氏は「愚か者めが、このくだらん選択をした爐个者瓩匹發鮴簑个傍さん!」と絶叫。その後、子ども手当は自民党政権になって「児童手当」に姿を変えた。
この日、質問に立った立憲民主党の長妻昭衆院議員は、丸川氏が飛ばしたヤジについて「当時、とんでもない罵詈雑言をかけられ、本当にえげつないような話がたくさん言われた。揚げ句の果てには『愚か者めが』と書いたTシャツを自民党の公式グッズとして1500円で発売していた。私は反省していただきたいと思います」と岸田首相に反省の弁を求めた。
これを受けて岸田首相は「議論の際の態度や発言において節度を超えていたのではないかという指摘は、謙虚に受け止め、反省すべきものは反省しなくてはならない」と反省の意を示した。
自民党関係者は野党が丸川氏の爛筌諺動瓩鮠し返したことについて「ビックリしました。丸川氏本人は、岸田首相が反省の弁を述べたことを受けて『反省すべきは反省したい』と報道陣の取材に答えています」と語った。