児童手当の“所得制限撤廃”を巡り、与野党で大きな論戦となっている。先月31日に行われた国会では、丸川珠代参院議員のかつての発言が問題となった。
■子ども手当に「愚か者めが」 丸川議員の過去発言
自民党の茂木敏充幹事長が、児童手当の所得制限の撤廃を訴え、波紋が広がるなか、先月31日の衆院予算委員会では…。
立憲民主党・長妻昭政調会長:「子ども手当、十数年前に民主党政権で設立したが、一律1万3000円を所得制限なしで、中学生までの子ども全員に支給すると。しかし、その後、自民党から採決の時も罵詈雑言(ばりぞうごん)と言いますか。自民党のある参議院議員、女性参議院議員が…」
その女性議員というのが、丸川議員。当時の映像が残っていた。
丸川議員:「おかしい、審議不十分です。審議不十分です。討論も不十分です」
柳田稔委員長(当時):「賛成の方の挙手を願います」
丸川議員:「愚か者めが。このくだらん選択をした馬鹿者どもを絶対に忘れん」
柳田委員長(当時):「多数と認めます」
■岸田総理「節度を越えていた」 丸川議員「反省」
当時、野党だった自民党は、“所得制限なし”はバラマキだと批判。そして…。
長妻政調会長:「これは私もびっくりしたんですが、『この愚か者めが』と書いたTシャツを自民党の公式グッズで、1500円で発売していたと」
当時、自民党の広報に携わっていた平井卓也元デジタル大臣のブログでも、「この愚か者めが」Tシャツが宣伝されていた。
13年前の丸川議員の言動に対し、岸田文雄総理大臣は、次のように述べた。
岸田総理:「その議論を行う際の態度、発言等において、節度を越えていたのではないか。こういったご指摘については、謙虚に受け止め、反省すべきものは、反省しなければならないと思います」
当の丸川議員は、次のようにコメントした。
丸川議員:「反省すべきは、しっかり反省したいと思います」「(Q.反省はしていますか?)反省しております」