ファンの女子高校生にみだらな行為をしたとして逮捕されたメンズ地下アイドル。いわゆる“メン地下”の事件。なぜ多くの少女たちは“メン地下”にハマるのか。そのワケを解説します。【写真を見る】“メン地下”相談件数は3倍に…一般的なアイドルとの違いは?300万円分のポイントで“日帰り旅行”も気軽に会える“メン地下”の実態 未成年が大金つぎ込む例も…南波雅俊キャスター:“メン地下”の大金の稼ぎ方に注目していきたいと思います。一般的なアイドルと何が違うのか。▼一般的なアイドル・メディアなどの活動が中心・直接会うことが難しい▼地下アイドル・ライブハウスなどの活動が中心・“推し”と気軽に会える

“メン地下”推し 女子高校生「距離が近いアイドルなのかな。1時間ほどライブをして、その後に物販という流れ」いわゆる“推し活”と言われるような、当たり前にあることで、それ自体は悪くないんですが例えば物販でキーホルダーやペンライトなどを売っているんですが、数千円~数万円のものもある。取材した中には5万円のものもあったということですから、ちょっと常識から外れている額のものもある。会うだけじゃありません。お金を払うと「推しと写真撮影」ができる。1枚1000円自体は常識の範囲内かもしれません。注目していただきたいのはポイントです。1ポイント、ここに大きな特徴があります。ハマってしまう仕掛けが隠されています。※ある“メン地下”では…▼“推し”1人の動画約30秒30ポイント=3万円▼手紙 便せん1~2枚300ポイント=30万円▼プリントシール機で撮影など1時間デート500ポイント=50万円▼ドライブ・映画など3時間デート1000ポイント=100万円▼テーマパークで4時間デート1500ポイント=150万円▼日帰り大阪旅行8時間3000ポイント=300万円このポイント制にはもう一つ仕組みがあります。ポイントの有効期限が「1か月」なんです。「もうすぐポイント切れちゃう、使わなきゃ」というような焦りも生まれますし、焦りだけではなくて、運営側からも「貯めないの?」と煽られてしまう。それに負けてどんどんお金を使ってしまうという声もあるんです。ホラン千秋キャスター:“推し活”自体は悪いことではないですし、会いに行けるというシステムがあることで気軽に会える。そこで元気をもらうということもあると思うんです。ただ常識以上のお金を請求してしまう仕組みを作っている側の問題は大きいのかなという気がします。日比麻音子キャスター:本来サービスとか、物販に関してもファンを喜ばせるためのものであるべきです。やはり推せるものがあるということは、尊いことですよね。推すことで生きる糧を得られる。その気持ちを逆手に取るというのは許せないなっていう部分もあります。■“メン地下”推しやめられず?「結婚しよう」甘い言葉も南波キャスター:自分の稼げるお金の範囲を超えてしまうというのが非常に大きな問題になっています。何でハマっていくのか、聞きました。“メン地下”推し 女子高校生「ハチ公前でビラ配りをしていて軽い気持ちで行ったらハマった。“手軽なホスト”みたいな感じ」20歳専門学生「ハマってお金使う気持ちわかります。お金を使えば使うほど近づけるからつぎこんじゃう」まさに使えば使うほど、“推しのアイドル”に近づいていけるという仕組みになっています。近づいていくと今度は気持ちをぐっと掴まれます。“メン地下”推し 女子高校生「『アイドル辞めたら結婚しよう』と言われた」“推しアイドル”が説得してきて、やめられなかったそうです。段々そのファンという気持ちから、恋愛擬似恋愛かもしれませんけど、そういった方向に気持ちが変わっていく。こういった状況の中で相談件数増えてます。警視庁への相談件数は2022年50件以上で、2021年の3倍に増えているということです。BONDプロジェクト 橘ジュン代表「家に居場所がない少女が『必要とされている』と思い込んでしまう。大金を使うため“パパ活”や“援助交際”に手を染めるケースも」例えば、家のお金に手を出すと家族にもわかってしまう。「パパ活」や「援助交際」は自分と対象との取引ですから、家族にもわかりにくい。ほとんど通報や相談は家族からだそうです。そして警視庁もこういった状況に対して、注意喚起を行っています。ホランキャスター:気持ちだけであれば、もういくら推しても問題ないと思うんです。けれどもやっぱり推すっていう時点で「好き」っていう気持ちは少なからずあると思うんです。その気持ちを不当に期待を持たせる形でよりお金を使ってほしいと説得をするために期待を持たせるのはやっぱり罪なところがあるなと思う。結果的に、少年少女たちが危険な方法でお金を稼がなくてはならなくなってしまうのは大変大きな問題。日比キャスター:自分の可能な範囲を超えて、心も体も削ることになるというのは絶対に許されないことだと思います。「相談してもいいのかな」むしろ「相談することなんだろうか」って思っている方も多いと思うんです。ですから家族に話してみる勇気を持って、第三者の意見を求めてみることも大切。
ファンの女子高校生にみだらな行為をしたとして逮捕されたメンズ地下アイドル。いわゆる“メン地下”の事件。なぜ多くの少女たちは“メン地下”にハマるのか。そのワケを解説します。
【写真を見る】“メン地下”相談件数は3倍に…一般的なアイドルとの違いは?300万円分のポイントで“日帰り旅行”も気軽に会える“メン地下”の実態 未成年が大金つぎ込む例も…南波雅俊キャスター:“メン地下”の大金の稼ぎ方に注目していきたいと思います。一般的なアイドルと何が違うのか。▼一般的なアイドル・メディアなどの活動が中心・直接会うことが難しい▼地下アイドル・ライブハウスなどの活動が中心・“推し”と気軽に会える

“メン地下”推し 女子高校生「距離が近いアイドルなのかな。1時間ほどライブをして、その後に物販という流れ」いわゆる“推し活”と言われるような、当たり前にあることで、それ自体は悪くないんですが例えば物販でキーホルダーやペンライトなどを売っているんですが、数千円~数万円のものもある。取材した中には5万円のものもあったということですから、ちょっと常識から外れている額のものもある。会うだけじゃありません。お金を払うと「推しと写真撮影」ができる。1枚1000円自体は常識の範囲内かもしれません。注目していただきたいのはポイントです。1ポイント、ここに大きな特徴があります。ハマってしまう仕掛けが隠されています。※ある“メン地下”では…▼“推し”1人の動画約30秒30ポイント=3万円▼手紙 便せん1~2枚300ポイント=30万円▼プリントシール機で撮影など1時間デート500ポイント=50万円▼ドライブ・映画など3時間デート1000ポイント=100万円▼テーマパークで4時間デート1500ポイント=150万円▼日帰り大阪旅行8時間3000ポイント=300万円このポイント制にはもう一つ仕組みがあります。ポイントの有効期限が「1か月」なんです。「もうすぐポイント切れちゃう、使わなきゃ」というような焦りも生まれますし、焦りだけではなくて、運営側からも「貯めないの?」と煽られてしまう。それに負けてどんどんお金を使ってしまうという声もあるんです。ホラン千秋キャスター:“推し活”自体は悪いことではないですし、会いに行けるというシステムがあることで気軽に会える。そこで元気をもらうということもあると思うんです。ただ常識以上のお金を請求してしまう仕組みを作っている側の問題は大きいのかなという気がします。日比麻音子キャスター:本来サービスとか、物販に関してもファンを喜ばせるためのものであるべきです。やはり推せるものがあるということは、尊いことですよね。推すことで生きる糧を得られる。その気持ちを逆手に取るというのは許せないなっていう部分もあります。■“メン地下”推しやめられず?「結婚しよう」甘い言葉も南波キャスター:自分の稼げるお金の範囲を超えてしまうというのが非常に大きな問題になっています。何でハマっていくのか、聞きました。“メン地下”推し 女子高校生「ハチ公前でビラ配りをしていて軽い気持ちで行ったらハマった。“手軽なホスト”みたいな感じ」20歳専門学生「ハマってお金使う気持ちわかります。お金を使えば使うほど近づけるからつぎこんじゃう」まさに使えば使うほど、“推しのアイドル”に近づいていけるという仕組みになっています。近づいていくと今度は気持ちをぐっと掴まれます。“メン地下”推し 女子高校生「『アイドル辞めたら結婚しよう』と言われた」“推しアイドル”が説得してきて、やめられなかったそうです。段々そのファンという気持ちから、恋愛擬似恋愛かもしれませんけど、そういった方向に気持ちが変わっていく。こういった状況の中で相談件数増えてます。警視庁への相談件数は2022年50件以上で、2021年の3倍に増えているということです。BONDプロジェクト 橘ジュン代表「家に居場所がない少女が『必要とされている』と思い込んでしまう。大金を使うため“パパ活”や“援助交際”に手を染めるケースも」例えば、家のお金に手を出すと家族にもわかってしまう。「パパ活」や「援助交際」は自分と対象との取引ですから、家族にもわかりにくい。ほとんど通報や相談は家族からだそうです。そして警視庁もこういった状況に対して、注意喚起を行っています。ホランキャスター:気持ちだけであれば、もういくら推しても問題ないと思うんです。けれどもやっぱり推すっていう時点で「好き」っていう気持ちは少なからずあると思うんです。その気持ちを不当に期待を持たせる形でよりお金を使ってほしいと説得をするために期待を持たせるのはやっぱり罪なところがあるなと思う。結果的に、少年少女たちが危険な方法でお金を稼がなくてはならなくなってしまうのは大変大きな問題。日比キャスター:自分の可能な範囲を超えて、心も体も削ることになるというのは絶対に許されないことだと思います。「相談してもいいのかな」むしろ「相談することなんだろうか」って思っている方も多いと思うんです。ですから家族に話してみる勇気を持って、第三者の意見を求めてみることも大切。
南波雅俊キャスター:“メン地下”の大金の稼ぎ方に注目していきたいと思います。
一般的なアイドルと何が違うのか。
▼一般的なアイドル・メディアなどの活動が中心・直接会うことが難しい
▼地下アイドル・ライブハウスなどの活動が中心・“推し”と気軽に会える
“メン地下”推し 女子高校生「距離が近いアイドルなのかな。1時間ほどライブをして、その後に物販という流れ」
いわゆる“推し活”と言われるような、当たり前にあることで、それ自体は悪くないんですが例えば物販でキーホルダーやペンライトなどを売っているんですが、数千円~数万円のものもある。取材した中には5万円のものもあったということですから、ちょっと常識から外れている額のものもある。
会うだけじゃありません。お金を払うと「推しと写真撮影」ができる。1枚1000円自体は常識の範囲内かもしれません。
注目していただきたいのはポイントです。1ポイント、ここに大きな特徴があります。ハマってしまう仕掛けが隠されています。
※ある“メン地下”では…▼“推し”1人の動画約30秒30ポイント=3万円
▼手紙 便せん1~2枚300ポイント=30万円
▼プリントシール機で撮影など1時間デート500ポイント=50万円
▼ドライブ・映画など3時間デート1000ポイント=100万円
▼テーマパークで4時間デート1500ポイント=150万円
▼日帰り大阪旅行8時間3000ポイント=300万円
このポイント制にはもう一つ仕組みがあります。ポイントの有効期限が「1か月」なんです。「もうすぐポイント切れちゃう、使わなきゃ」というような焦りも生まれますし、焦りだけではなくて、運営側からも「貯めないの?」と煽られてしまう。それに負けてどんどんお金を使ってしまうという声もあるんです。
ホラン千秋キャスター:“推し活”自体は悪いことではないですし、会いに行けるというシステムがあることで気軽に会える。そこで元気をもらうということもあると思うんです。ただ常識以上のお金を請求してしまう仕組みを作っている側の問題は大きいのかなという気がします。
日比麻音子キャスター:本来サービスとか、物販に関してもファンを喜ばせるためのものであるべきです。やはり推せるものがあるということは、尊いことですよね。推すことで生きる糧を得られる。その気持ちを逆手に取るというのは許せないなっていう部分もあります。
南波キャスター:自分の稼げるお金の範囲を超えてしまうというのが非常に大きな問題になっています。何でハマっていくのか、聞きました。
“メン地下”推し 女子高校生「ハチ公前でビラ配りをしていて軽い気持ちで行ったらハマった。“手軽なホスト”みたいな感じ」
20歳専門学生「ハマってお金使う気持ちわかります。お金を使えば使うほど近づけるからつぎこんじゃう」
まさに使えば使うほど、“推しのアイドル”に近づいていけるという仕組みになっています。
近づいていくと今度は気持ちをぐっと掴まれます。
“メン地下”推し 女子高校生「『アイドル辞めたら結婚しよう』と言われた」
“推しアイドル”が説得してきて、やめられなかったそうです。段々そのファンという気持ちから、恋愛擬似恋愛かもしれませんけど、そういった方向に気持ちが変わっていく。
こういった状況の中で相談件数増えてます。
警視庁への相談件数は2022年50件以上で、2021年の3倍に増えているということです。
BONDプロジェクト 橘ジュン代表「家に居場所がない少女が『必要とされている』と思い込んでしまう。大金を使うため“パパ活”や“援助交際”に手を染めるケースも」
例えば、家のお金に手を出すと家族にもわかってしまう。「パパ活」や「援助交際」は自分と対象との取引ですから、家族にもわかりにくい。ほとんど通報や相談は家族からだそうです。そして警視庁もこういった状況に対して、注意喚起を行っています。
ホランキャスター:気持ちだけであれば、もういくら推しても問題ないと思うんです。けれどもやっぱり推すっていう時点で「好き」っていう気持ちは少なからずあると思うんです。その気持ちを不当に期待を持たせる形でよりお金を使ってほしいと説得をするために期待を持たせるのはやっぱり罪なところがあるなと思う。結果的に、少年少女たちが危険な方法でお金を稼がなくてはならなくなってしまうのは大変大きな問題。