3月上旬の爛ビ瓩現実味を帯びてきた。昨年の参院選当選後、一度も国会に登院していないNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(51)に対し、与党側が早期に決着をつけるべく来月には除名の方向に持っていこうとしていることが判明。ガーシーは待ったなし、となってきた。
参院の懲罰委員会は21日に開かれ、この場でガーシーの代理として、NHK党の浜田聡参院議員が弁明する。「NHKの郵便法違反を国政調査権に基づき国会が追及しないから」と登院しない理由を述べるだけで、流れが変わることはない。
15日、一部で報じられたのは下から2番目に重い「議場での陳謝」の懲罰が出て、翌22日には参院本会議で可決。来月1日か8日に予定される本会議で、ガーシーは陳謝することになるが、この場に現れなかった場合は再び懲罰委に付託され、今度は最も重い「除名」の懲罰が検討され、同月上旬にも失職という青写真だ。
「読売や産経が報じた今回の陳謝→陳謝拒否→除名の見通しは、ガーシー氏をクビにしたい強硬派が描いた最速プラン。ガーシー氏は木原誠二官房副長官を攻撃するなど、岸田政権からすれば邪魔者でしかなく、一刻も早く議員バッジを奪いたい」(永田町関係者)
ガーシーへの批判世論も高まっており、永田町でも「もはや除名はやむなし」との空気が占めている。「議員の身分は重い」と拙速な国会の手続きに注文を付けているのは、コメンテーターで弁護士の橋下徹氏くらいしか見当たらないのが現状だ。
「ガーシー氏の件に関してはNHK党案件ということもあるのか、どこの党も与党側の動きに追随するのみ。除名には懲罰委で決定した後、本会議で3分の2以上の賛成が必要となりますが、このままなら可決となってもおかしくない状況です」(同)
ガーシーがクビを避けるにはとにかく帰国して、国会に登院するしかないが、まだ態度を決めかねている。座して死を待つのか、それとも大逆襲プランを練っているのか。運命の日は迫っている。