和歌山県広川町の前期白亜紀(約1億3000万年前)の地層から、国内最古級の恐竜の歯の化石が見つかり、県立自然博物館(同県海南市)などが20日、発表した。イグアノドン類(長さ約14ミリ、幅最大約6ミリ)とスピノサウルス類(長さ約18ミリ、幅最大約8ミリ)が各1点、類を特定できなかった肉食恐竜のもの2点の計4点。同館は「現在の太平洋側での発掘例は少なく、白亜紀の東アジアにおける動物相を知る上で貴重な資料」としている。同時期の恐竜の歯の化石は、これまでに徳島や石川、岐阜などでも確認例がある。
【写真】見つかった歯の化石や復元図 イグアノドン類は細長い頭をした草食恐竜で、推定体長は約5~10メートル。歯の中心からずれたところに発達した隆起部があり、上顎(うわあご)の歯とみられる。一方、スピノサウルス類は背中に帆のような突起を持つ肉食恐竜。大きいもので全長15メートル程度とされるが、今回の歯の大きさからは数メートル程度と推測されるという。同じ地層には、カメの甲羅片やサメの歯など脊椎(せきつい)動物の化石が高密度で集積しており、当時の生態系を再現する手がかりになるという。 北九州市立自然史・歴史博物館から、広川町の白木海岸でワニの骨の化石を発見したとの報告を受け、両館と国立科学博物館(東京都)が2022年5月と9月、周辺の地層を共同で発掘調査していた。 和歌山県内では07年、湯浅町で肉食恐竜の歯の化石が確認されたのに続き、18年には西日本で初めてスピノサウルス類の歯の化石を発見。いずれも岩盤からはがれた転石から見つかった。県立自然博物館の小原正顕学芸課長は「今回は、恐竜化石を含む地層の位置を特定できたのが大きい。今後の追加調査で、周辺からさらに別の部位や種類の化石の発見が期待できる」と話した。 見つかった化石は、県立自然博物館で31日から3月末まで展示される。【加藤敦久、橋本陵汰】
イグアノドン類は細長い頭をした草食恐竜で、推定体長は約5~10メートル。歯の中心からずれたところに発達した隆起部があり、上顎(うわあご)の歯とみられる。一方、スピノサウルス類は背中に帆のような突起を持つ肉食恐竜。大きいもので全長15メートル程度とされるが、今回の歯の大きさからは数メートル程度と推測されるという。同じ地層には、カメの甲羅片やサメの歯など脊椎(せきつい)動物の化石が高密度で集積しており、当時の生態系を再現する手がかりになるという。
北九州市立自然史・歴史博物館から、広川町の白木海岸でワニの骨の化石を発見したとの報告を受け、両館と国立科学博物館(東京都)が2022年5月と9月、周辺の地層を共同で発掘調査していた。
和歌山県内では07年、湯浅町で肉食恐竜の歯の化石が確認されたのに続き、18年には西日本で初めてスピノサウルス類の歯の化石を発見。いずれも岩盤からはがれた転石から見つかった。県立自然博物館の小原正顕学芸課長は「今回は、恐竜化石を含む地層の位置を特定できたのが大きい。今後の追加調査で、周辺からさらに別の部位や種類の化石の発見が期待できる」と話した。
見つかった化石は、県立自然博物館で31日から3月末まで展示される。【加藤敦久、橋本陵汰】