間もなく引っ越しシーズンが到来。「住みたい街」上位に飛びつくよりも、「住みたくない街」を回避するのが賢明だ。さまざまな観点のランキングを参考に、快適な住まいを探すのだ! 今回は国勢調査の結果を基に算出した「生涯独身貴族になる!?街」編。プロが選ぶ“マジで住みたくない”エリアとは?
◆おひとり様の安住の地は北区、未婚の男は高コスパがお好き
住む街を決める要素は十人十色だが、自然と単身者が集まり、生涯未婚となる人の割合が高い街が存在する。独身研究家・荒川和久氏が’20年の国勢調査を基に作成したデータによれば、男性の生涯未婚率の高い街[※]は下の通り。
◆生涯独身貴族になる!?街 TOP 3
1位 北区 39.5%コスパのよさが仇に。一度住むと抜け出せない
2位 豊島区 32.8%特に池袋駅北口の猥雑さは女性人気×
3位 中野区 32.4%オタクやサブカルのイメージが凶と出ることも
※’20年国勢調査の人口等基本集計の結果を基に、配偶関係不詳を除いた未婚率計算
◆未婚率が高い原因は?
「北区はほかの区に比べて家賃相場も低く、コスパのいい飲み屋が充実している。大学も多く、上京した学生が最初に一人暮らしを始める場所になりやすい。一人でも孤独を感じず、良くも悪くも結婚に憧れを抱きにくい。未婚率が高いのは住みやすさが原因でしょう。
中野区も同様で、中野ブロードウェイなど男性オタクが楽しめる施設も多いエリア。ただし、豊島区が多い理由は正直謎です」(荒川氏)
◆恋愛する気にはならない!?
一方、この順位を見て「確かに洗練感のないこの3区に住む男とは恋愛する気にはならない」と言い切るのは恋愛コラムニストの妹尾ユウカ氏。
「恋愛市場においては住む場所も重要な看板。例えば飲み会でお持ち帰りされて、いざ着いてみると豊島区だったら正直萎える。モテを意識するなら上位3つは住むべきではない街でしょうね」
恋愛に価値を置くなら、住む場所選びも重要か。
【独身研究家 荒川和久氏】独身男女の行動や消費への知見が深く、各メディアで執筆。著書に『「一人で生きる」が当たり前になる社会』(ディスカヴァー携書)など
【恋愛コラムニスト 妹尾ユウカ氏】人気インフルエンサー。「AM」など数々の媒体で女性心理について執筆。著書に『今夜、軽率に抱かれたくなりました』(大和出版)
取材・文/週刊SPA!編集部※1/31発売の週刊SPA!特集「東京[住むとヤバい街]ランキング」より