ZOZO創業者で実業家の前澤友作氏が監修を務めるシングルマザー専用マッチングアプリ「コアリー」が炎上している。
コアリーでは子供の年齢、性別、人数、または都合のいい時間や曜日を表示させるなど、事前に相手に知ってほしい情報を掲載させたり、質問に回答するだけで自身の価値観に合った男性を推薦してくれるAI機能も搭載されている。
様ざまな理由でシングルマザーとなった女性の第2のスタートを切れるかもしれない相手探しにうってつけ…のように思われたが、実はこのアプリがSNS上で猛批判を浴びている。
ツイッターでは「シングルマザー=子あり=コアリーって、ネーミングセンスがダサすぎる」といったケチをつける声から、「女性はシングルマザー限定なのに対し、男性は『シングルマザーとの恋愛を希望すること』って気持ち悪すぎる」、さらには「DVの対象を探す男性が紛れ込む可能性がある」など、問題点を指摘する声も上がっていた。
そんななか、監修を務めた前澤氏は28日、ツイッターで「マッチングアプリ『コアリー』のアプリ配信を停止しました」と報告。その理由について「不測の事態を懸念される皆様のご意見や現在の状況を鑑み、より慎重に進めるべきと判断した」という。今後についてはコンセプトやサービス内容を見直したうえで、改めて方針を発表するとした。
前澤氏は2020年5月に「前澤ひとり親応援基金」を設立。1万人のひとり親に現金10万円(総額10億円)を配り、ひとり親家庭を支援してきた。また、「コアリー」についても、「出会いに踏み出す勇気が出なかったり、子育てに奮闘するあまりそういった機会に巡り会えなかったりする方の背中を押したい」との思いを明かしていたが、今回は想定外の事態で見直しを迫られたようだ。