寒波による水道管の凍結などで、石川県の能登地方を中心におよそ8700世帯で断水が続いています。各自治体は段階的に水を通す作業を進めていますが、全面復旧のめどは立っていません。
石川県では記録的寒波の影響で水道管が破裂するなどし、29日午後5時時点でかほく市のおよそ5400世帯、輪島市の2767世帯、志賀町のおよそ340世帯、それに宝達志水町のおよそ220世帯で断水が続いています。
一方、羽咋市は29日朝までに断水が解消したほか、七尾市も29日午後4時半から通水を再開しました。
最も被害が大きいかほく市の健康福祉センターには、仮設のトイレが設けられたほか、名古屋市から給水車が派遣され、住民が袋やペットボトルを持参して水を受け取っていました。
市内に住む男性は「トイレが困る。雪を溶かして風呂に張ってそれをくんでトイレを流している」と話しました。
かほく市や輪島市は段階的に水を通す作業を進めていますが、水質検査が完了するまでは飲み水として使わないよう呼びかけていて、全面復旧のめどは立っていません。