記録的寒波の影響で石川県は30日午前11時現在、およそ4300世帯で断水が続いています。解消に向けて家庭に水を送り始める作業も進んでいますが、自治体は水質検査が終わるまでは飲み水として使わないよう呼びかけています。
記録的寒波の影響で、石川県は水道管の凍結や破裂が相次ぎ、30日午前11時時点でかほく市の2320世帯、輪島市の1604世帯、志賀町のおよそ240世帯、宝達志水町の185世帯で断水が続いています。
給水に訪れた人かほく市では昨夜から段階的に家庭に水を送る作業を行っていて、給水に訪れた女性は「ちょっと濁っていたが、トイレは何とか使える。あとは不安なので、洗濯物はまだできないかな」と話していました。
市内のガソリンスタンドでも30日朝、3日ぶりに水道から水が流れました。尾山石油の尾山泰俊代表は「助かる。トイレも使えなかったが、これで客にもちゃんとサービスができる」と話していました。
それぞれの自治体では試験通水を行っていて、かほく市は30日正午に、宝達志水町は早ければ30日午後にも断水を解消できる見込みです。ただ数日間は水が赤くさび付いたり、濁ったりするおそれがあるとして、水質検査が完了するまでは飲み水として使わないよう呼びかけています。