格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション機内でマスク着用を拒否した上、客室乗務員に暴行して運航を妨害したなどとして、威力業務妨害などの罪に問われ、大阪地裁で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた元大学職員、奥野淳也被告(36)が27日、判決を不服として大阪高裁に控訴した。
弁護側は無罪を主張していたが、14日の大阪地裁判決は、威力業務妨害罪などの成立を認定。「自らの行為をかえりみる姿勢に乏しいことは明らか」と批判していた。
奥野被告は、判決言い渡し直後、法廷内で「中世の魔女狩り裁判だ」とノーマスクで絶叫。取材には「非常に残念で間違った判決。無罪を頂けると考えていたので青天の霹靂(へきれき)」などと不満をあらわにしていた。
判決によると、令和2年9月、釧路発関西国際空港行きの機内でマスク着用を求められたが拒否。大声を出して客室乗務員に暴行し、新潟空港に緊急着陸させた。また、千葉県館山市の飲食店でもマスク着用を拒み、店の業務を妨害するなどした。