愛知県内では10月末現在、住宅を狙った侵入盗の被害総額が全国ワーストとなっている。近年は件数こそ減少傾向となっているが、1件当たりの被害総額は増加している。窃盗グループは犯行前に下調べをした上で、多額の現金がある住宅を「狙い撃ち」しているとみられており、県警は「自宅で現金を保管しないで」と注意を促している。
地域特有の荒い運転「名古屋走り」なくせるの? 県警生活安全総務課によると、県内の住宅侵入盗の認知件数は、2018年2736件▽19年1955件▽20年1388件▽21年1077件――と減少傾向にある。一方で被害総額は過去4年、全国ワーストもしくはワースト2位で1件当たりの被害額が高額化している。
今年は10月末現在、認知件数が861件と全国ワースト3位。一方で被害総額は全国ワーストで、2位の約2倍となる約15億671万円に上る。1件当たりの被害額は約175万円となっている。 こうした状況を受け、県警では対策をまとめた「住宅防犯ガイドブック」を作製した。 表紙には、県警が窃盗グループから押収したメモを掲載。別居の家族も含めた行動パターンや家族構成のほか、間取りやお金の保管場所など、家の中に入らないと知り得ない情報も記されている。 県警は「情報屋」と呼ばれる実行犯以外の第三者が介在している可能性もあるとみている。 ガイドブックではグループに狙われない対策として「自宅に多額の現金を置かない」「貴重品を防犯性能を備えた金庫で保管する」ことを挙げている。バールなどで破壊されても一定の時間耐えられる耐火金庫を鉄製のボードの上に固定する方法を紹介している。 また、ガイドブックには防犯ステッカーも同封。犯人グループが事前に下見に訪れる可能性があることから、県警は玄関の内側に貼ることを推奨している。 ガイドブックは県住宅防犯対策協議会などの協力で6000部作製された。今後防犯のイベントや講話などで配布される。【熊谷佐和子】
県警生活安全総務課によると、県内の住宅侵入盗の認知件数は、2018年2736件▽19年1955件▽20年1388件▽21年1077件――と減少傾向にある。一方で被害総額は過去4年、全国ワーストもしくはワースト2位で1件当たりの被害額が高額化している。
今年は10月末現在、認知件数が861件と全国ワースト3位。一方で被害総額は全国ワーストで、2位の約2倍となる約15億671万円に上る。1件当たりの被害額は約175万円となっている。
こうした状況を受け、県警では対策をまとめた「住宅防犯ガイドブック」を作製した。
表紙には、県警が窃盗グループから押収したメモを掲載。別居の家族も含めた行動パターンや家族構成のほか、間取りやお金の保管場所など、家の中に入らないと知り得ない情報も記されている。
県警は「情報屋」と呼ばれる実行犯以外の第三者が介在している可能性もあるとみている。
ガイドブックではグループに狙われない対策として「自宅に多額の現金を置かない」「貴重品を防犯性能を備えた金庫で保管する」ことを挙げている。バールなどで破壊されても一定の時間耐えられる耐火金庫を鉄製のボードの上に固定する方法を紹介している。
また、ガイドブックには防犯ステッカーも同封。犯人グループが事前に下見に訪れる可能性があることから、県警は玄関の内側に貼ることを推奨している。
ガイドブックは県住宅防犯対策協議会などの協力で6000部作製された。今後防犯のイベントや講話などで配布される。【熊谷佐和子】