静岡・裾野市の保育園で、保育士らが1歳の園児に対し、宙づりにしたり、カッターナイフを見せて脅したりするなどの“虐待”をしていたことが分かった問題。市によると、園は少なくとも15の“虐待”があったことを認めたといいます。さらに、園による全職員への“口裏合わせ”疑惑も浮上しています。 ◇11月30日夜、静岡・裾野市の私立「さくら保育園」で子どもが“虐待”にあった可能性のあるという保護者が、憤りをあらわにしました。

子どもが“虐待”にあった可能性がある保護者「毎朝(子どもが)ぎゃん泣きしてたんですよ、『やだ、やだ』って。なんでこんなに慣れないんだろうって思ってたけど、そういう先生がいたからなんだなって、今思いますね」「その時期、(子どもの)ほっぺ青かったんだよね」「直接、謝ってもらいたいです。当事者3人の言葉を聞きたいです、早く」 ◇30日に市が会見で明らかにしたのは、保育園で行われた想像を絶する“虐待”の数々でした。市の担当者「園児の容姿をバカにした呼びかけ。『ブス』『デブ』等暴言を浴びせる。特定の園児に対しにらみつけ、声を荒らげ、ズボンを無理やりおろす」これらは、すべて1歳の園児たちをみる30代の女性保育士3人が行ったものです。市の担当者「手足口病の症状のある園児のおしりを、無理やり他の園児に触らせる。園児を怒鳴りつけ、頬をつねる…」このほかにも保育士らは「足をつかみ宙づりにする」「ロッカーに入って泣いている園児を携帯電話で撮影」「丸めたゴザで頭をたたく」「園児にカッターナイフを見せ脅す」こともあったといいます。さらに、「頭をバインダーでたたく」「寝かしつけた園児に『ご臨終です』と何度も発言する」「宙づりにした後、真っ暗な排せつ室に放置する」など、園は今年6月から8月上旬までの間に少なくとも15の“虐待”があったことを認めたといいます。そのことを11月29日に初めて知ったという保護者は、「本当にびっくり、びっくりです。驚きでした。子どものためを一番に考えてくれて、すごい評判はいい保育園だと思うんですけど」と驚きを隠せない様子でした。園はホームページで「伸び伸びと恵まれた環境の中で、育成することを目標としています」と掲げていましたが、保育士らによる“虐待”が行われていました。 ◇29日夜、園は説明会を開き、園長が謝罪しました。さくら保育園 櫻井利彦園長「大切なお子さんの尊厳を傷つけてしまったこと、深くおわび申し上げます。誠にすみませんでした」「1歳児クラス」の保護者約30人が集まりましたが、当事者の女性保育士らは出席せず、誰の子どもが被害にあったのかも説明がなかったといいます。説明会後、保護者から聞かれたのは園に対する“不信感”です。説明会に参加した保護者「ショックですね。“誰がやられている”っていうのは具体的に説明なかったけど、園長の口から出たのは『反応が面白い子にやってしまった』と…。正直、納得しない」さらに保護者は「率直に遅いと思います」と指摘しました。実は、市に通報があったのは、今年8月でした。さくら保育園 櫻井利彦園長「本来であればすぐ…発覚した段階で謝罪すべきだったと、申し訳ございません」――園長が把握したのは?さくら保育園 櫻井利彦園長「僕が聞いたのは8月1日」“虐待”が行われていた8月1日にはすでに把握しておきながら、3か月以上、保護者たちに何も説明をしていなかったといいます。虐待を行った3人のうち1人はすでに退職し、ほか2人も退職する予定だということです。 ◇さらに、“口裏合わせ”疑惑も浮上し、裾野市の会見では質問が出ました。――園側が職員に誓約書をとって、口外しないよう口裏合わせしたのではないかと…市はこのような事実を把握していた?市の担当者「園長と面談した時に、園長よりそういった報告がございました。あってはならないことだということで、かなり強く指摘をした。(園が)『不祥事について口外しない旨の誓約書を書かせた』ということを聞きまして」“虐待”の隠蔽(いんぺい)とも思える「誓約書」。市によると、園は全職員に書かせたといいます。今後、静岡県と裾野市は合同で園の特別監査を実施する方向で調整しています。その上で村田悠市長は「このような(“虐待”の)事実が認定されたのであれば、告発を検討して参りたい。これは犯罪ですから」と刑事告発も辞さない考えを示しました。(11月30日放送『news zero』より)
静岡・裾野市の保育園で、保育士らが1歳の園児に対し、宙づりにしたり、カッターナイフを見せて脅したりするなどの“虐待”をしていたことが分かった問題。市によると、園は少なくとも15の“虐待”があったことを認めたといいます。さらに、園による全職員への“口裏合わせ”疑惑も浮上しています。

11月30日夜、静岡・裾野市の私立「さくら保育園」で子どもが“虐待”にあった可能性のあるという保護者が、憤りをあらわにしました。
子どもが“虐待”にあった可能性がある保護者「毎朝(子どもが)ぎゃん泣きしてたんですよ、『やだ、やだ』って。なんでこんなに慣れないんだろうって思ってたけど、そういう先生がいたからなんだなって、今思いますね」「その時期、(子どもの)ほっぺ青かったんだよね」「直接、謝ってもらいたいです。当事者3人の言葉を聞きたいです、早く」

30日に市が会見で明らかにしたのは、保育園で行われた想像を絶する“虐待”の数々でした。
市の担当者「園児の容姿をバカにした呼びかけ。『ブス』『デブ』等暴言を浴びせる。特定の園児に対しにらみつけ、声を荒らげ、ズボンを無理やりおろす」
これらは、すべて1歳の園児たちをみる30代の女性保育士3人が行ったものです。
市の担当者「手足口病の症状のある園児のおしりを、無理やり他の園児に触らせる。園児を怒鳴りつけ、頬をつねる…」
このほかにも保育士らは「足をつかみ宙づりにする」「ロッカーに入って泣いている園児を携帯電話で撮影」「丸めたゴザで頭をたたく」「園児にカッターナイフを見せ脅す」こともあったといいます。さらに、「頭をバインダーでたたく」「寝かしつけた園児に『ご臨終です』と何度も発言する」「宙づりにした後、真っ暗な排せつ室に放置する」など、園は今年6月から8月上旬までの間に少なくとも15の“虐待”があったことを認めたといいます。
そのことを11月29日に初めて知ったという保護者は、「本当にびっくり、びっくりです。驚きでした。子どものためを一番に考えてくれて、すごい評判はいい保育園だと思うんですけど」と驚きを隠せない様子でした。
園はホームページで「伸び伸びと恵まれた環境の中で、育成することを目標としています」と掲げていましたが、保育士らによる“虐待”が行われていました。

29日夜、園は説明会を開き、園長が謝罪しました。
さくら保育園 櫻井利彦園長「大切なお子さんの尊厳を傷つけてしまったこと、深くおわび申し上げます。誠にすみませんでした」
「1歳児クラス」の保護者約30人が集まりましたが、当事者の女性保育士らは出席せず、誰の子どもが被害にあったのかも説明がなかったといいます。
説明会後、保護者から聞かれたのは園に対する“不信感”です。
説明会に参加した保護者「ショックですね。“誰がやられている”っていうのは具体的に説明なかったけど、園長の口から出たのは『反応が面白い子にやってしまった』と…。正直、納得しない」
さらに保護者は「率直に遅いと思います」と指摘しました。実は、市に通報があったのは、今年8月でした。
さくら保育園 櫻井利彦園長「本来であればすぐ…発覚した段階で謝罪すべきだったと、申し訳ございません」
――園長が把握したのは?
さくら保育園 櫻井利彦園長「僕が聞いたのは8月1日」
“虐待”が行われていた8月1日にはすでに把握しておきながら、3か月以上、保護者たちに何も説明をしていなかったといいます。
虐待を行った3人のうち1人はすでに退職し、ほか2人も退職する予定だということです。

さらに、“口裏合わせ”疑惑も浮上し、裾野市の会見では質問が出ました。
――園側が職員に誓約書をとって、口外しないよう口裏合わせしたのではないかと…市はこのような事実を把握していた?
市の担当者「園長と面談した時に、園長よりそういった報告がございました。あってはならないことだということで、かなり強く指摘をした。(園が)『不祥事について口外しない旨の誓約書を書かせた』ということを聞きまして」
“虐待”の隠蔽(いんぺい)とも思える「誓約書」。市によると、園は全職員に書かせたといいます。
今後、静岡県と裾野市は合同で園の特別監査を実施する方向で調整しています。その上で村田悠市長は「このような(“虐待”の)事実が認定されたのであれば、告発を検討して参りたい。これは犯罪ですから」と刑事告発も辞さない考えを示しました。