杉田水脈総務政務官は、2日、参院予算委員会で、過去のLGBTやアイヌの女性などを巡る発言を撤回し、謝罪した。
杉田政務官をめぐっては、2016年2月にスイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会に出席した後、自身のブログで、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなるくらい気持ち悪く」と投稿するなどしており、野党が、11月30日の予算委で過去の発言を追及していた。
2日の予算委では、松本剛明総務相が、「杉田政務官からはこれまでの発言について、話を聞いた。『チマチョゴリやアイヌ民族の衣装のコスプレおばさん』、『LGBTは生産性がない』といった表現について、『拙い表現によって人を傷つけてしまったことについて重く受け止め反省している』と言ったので、傷つけられた方々に謝罪し、発言を取り消すよう申し渡した」と説明した。
これを受け杉田政務官は、「私の過去の発言などに対する厳しい指摘、批判について重く受け止めている。過去の配慮を描いた表現を反省するとともに、内閣の一員として、傷つかれた方々に謝罪し、表現を取り消す」と述べた。
さらに杉田政務官は、「現在は、男女共同参画は、全ての人が生きがいを感じられる多様性のある社会を実現するために重要であると認識しており、実現に向けて努力していきたい」と強調した。