天皇陛下と長女の愛子さまは、都内の美術館を私的に訪問された。
親子そろっての「お忍び」の外出は2日連続。
4日午後6時ごろ、陛下と愛子さまは東京・世田谷区の五島美術館に到着し、居合わせた人たちににこやかに手を振り会釈をされた。
美術館では、平安時代の歌人・西行にまつわる国宝や、重要文化財に指定された書などが4日まで展示されていて、古典文学に造詣が深い陛下は大学で日本文学を学んでいる愛子さまを伴い、お忍びで鑑賞された。
新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、人が集まらないよう、展示最終日の閉館後の訪問となった。
陛下と愛子さまは、3日にも豊島区の学習院大学のキャンパスにある史料館に足を運ばれた。
100歳で亡くなった三笠宮さまの幼いころの様子を記した日誌や研究ノートなど、生涯を振り返る展示を三笠宮さまの孫の彬子さまのご案内のもと、見て回られた。
史料館は陛下が即位前、客員研究員として度々訪れ、日本の中世史の研究を重ねられていた思い出の場所でもあり、愛子さまは21歳を迎えた初めての週末を、2日連続で陛下と共に日本文学や歴史にまつわる展示を鑑賞して過ごされた。