横浜市の公園に、赤ちゃんの遺体を遺棄したとして20歳の女が逮捕された。公園の目と鼻の先に住む女は、容疑を認めている。神奈川県警が、女と赤ちゃんとの”親子関係”などを調べている。
今月2日午後3時半ごろ、横浜市瀬谷区阿久和東の公園で、赤ちゃんの遺体が見つかった。近くの住民が「公園に赤ちゃんの遺体がある」と110番通報したもの。神奈川県警捜査一課などは、死体遺棄事件として捜査に着手。
現場は、閑静な住宅街にある公園だった。防犯カメラの映像をつなぎ合わせて、”犯人”の足取りを追ったところ、自称アルバイトの野村雅容疑者(20)が浮上。公園から、わずか数百メートルの距離に住む女だった。
県警は、野村容疑者を現場に立ち会わせて、遺体が捨てられていた状況を確認した上で、3日午後5時20分ごろ、死体遺棄容疑で緊急逮捕した。赤ちゃんの遺体が見つかってから、わずか26時間後のスピード逮捕だった。
調べに対して野村容疑者は、「間違いありません」と容疑を認めている。その後の調べで、赤ちゃんは男の子だったことが判明。しかし、死因は不詳、赤ちゃんが死亡した時期や月齢も分かっていない。野村容疑者と赤ちゃんとの”関係”も捜査中だ。当然、動機も不明のまま。
そもそも、犯行時期も明らかにされていない。過去の事件を見ると、母親が、生まれて間もない我が子の遺体を遺棄するケースが多い。野村容疑者と赤ちゃんとの関係は、”母子”の可能性が高いだろう。
死産だった可能性もあるが、仮に、生まれてきた赤ちゃんを死亡させていたとしたら、殺人や保護責任者遺棄致死に問われることもある。いずれにしろ、県警は、死因や親子関係の特定などを急いでいる。