オウム真理教の後継団体「アレフ」への勧誘であることを隠して、ヨガの受講契約をしたとして、京都府警は5日、特定商取引法違反(不実告知など)の疑いで、在家信者で私立学校職員、宮本佳代子容疑者(47)=京都市南区吉祥院前田町=を逮捕した。
容疑を否認しているという。
逮捕容疑は令和2年2月、同区の飲食店で男性(22)に対し、実際はアレフへの勧誘であることを隠して、書面の交付もせずにヨガの受講契約を結んだとしている。
府警によると、男性は同年1月にJR京都駅付近で別の信者の女2人から声をかけられ、これまでに対面などで計約60回ヨガの講義を受けていた。宮本容疑者は講義で「地下鉄サリン事件は陰謀論だ」などとオウム真理教の事件への関与を否定していたという。
宮本容疑者はアレフ京都道場(南区)に所属しているとみられ、府警は5日、府内のほか、宮城県と滋賀県にある関係先12カ所を家宅捜索した。