10月29日、国際政治学者の三浦瑠麗氏が、YouTubeチャンネル『日経テレ東大学』に出演。政治と宗教をテーマにした番組内での三浦氏の発言がSNSで物議を醸している。 安倍晋三元首相を襲撃した山上徹也容疑者については、母親が旧・統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に多額の献金をしていたことが問題視されている。 三浦氏は、山上容疑者について、「ある意味、虐待家庭に育った青年がテロリストになっちゃったケース」としたうえで、こう語ったのだ。

「遺棄されて、どうしようもない母親の行動によって傷ついた青年を、誰かが救ってあげるべきだったんじゃないの? って話なんです。 たくさんあった財産がなくなったっていうのは、これはそんなに同情すべきかっていうのがあって。みんな1億円の資産ある人なんていないですからね、そんなに。 あるいはそれを競馬でスったって同じじゃないですか。統一教会のいろいろな手法は批判されるべきだけど、統一教会なら救ってあげて、競馬なら救わないって法はないでしょ。そういう議論ができないってことは、やっぱり結局、本質には関心ないんですよ」 この発言が報じられると、SNSでは賛否が渦巻いた。《競馬で散財するのと、親がカルト宗教にのめり込んで一家が破滅するのを同列に考えてるのか?》《JRAは金賭けろと強要はしません。競馬でスるのと強制献金は別次元の話》《ギャンブルは自業自得。統一教会は霊感商法に違法勧誘。不安を煽って高額献金。同列に語るな》 と、高額献金と競馬で散財することを同列視する論理に批判的な声があがる一方で、三浦氏の意見に賛同する声もあった。《本質をついていると思う。結局は誘惑に負けて財産をスったかどうかの範疇。そこに、山上容疑者の身の上とか、余計な要素を絡ませるから、話がおかしくなる》《投資詐欺で騙された人も救済されない。自分で取り戻せという話。この事件で統一教会だけ、宗教だけ救済しろというなら他はどうする?全部救うのか?という話になって当然》《ある意味で真理。精神的な苦しみから、風俗やホスキャバ、或いはギャンブルなど対価が高額になり得る何かに逃げる事と新興宗教に逃げる事は本質的には大差無いと思う。だから規制するのが難しいんだよ》 三浦氏は、9月2日に放送された『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)でも同じ趣旨の発言をしている。旧統一教会と日本の政治を論じるなかでの発言だ。 司会の田原総一朗氏が「旧統一教会が信者からやたらに金を巻き上げたり、高いものを売りつけたり、やったわけでしょ。そういうものをなくすためにはどうすればいいのか?」と質問すると、三浦氏はこう応じたのだ。「なくせないと思うんですね。宗教法人に限ったらなくせるかもしれない。もしかしたら、(献金の)上限を入れるみたいな案を入れるんだと。私はそんなに賛成ではないですけど。 ただ、世の中には、山上みたいな虐待家庭を作りだす理由っていっぱいあるんです。お父さんがパチンコとか競馬でお金をスッたり、家庭内暴力で殴ったり、飲酒におぼれたり、どれも合法なんです。 合法な活動で家庭が崩壊するケースはいっぱいあるのに、なぜ宗教法人(だと問題に)になるか、これは政局だからです。政局に引きずられて、あまり極端な改革案は入れないほうがいい」(三浦氏) 旧統一教会の被害者救済をめぐっては、自民・公明・立憲民主・日本維新の会の4党が話し合いを進めている。焦点となっているのは、いわゆるマインドコントロールによる高額献金の規制の問題だ。今国会中の法案整備を目指しているが、はたして4党協議はまとまるだろうか。
10月29日、国際政治学者の三浦瑠麗氏が、YouTubeチャンネル『日経テレ東大学』に出演。政治と宗教をテーマにした番組内での三浦氏の発言がSNSで物議を醸している。
安倍晋三元首相を襲撃した山上徹也容疑者については、母親が旧・統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に多額の献金をしていたことが問題視されている。
三浦氏は、山上容疑者について、「ある意味、虐待家庭に育った青年がテロリストになっちゃったケース」としたうえで、こう語ったのだ。
「遺棄されて、どうしようもない母親の行動によって傷ついた青年を、誰かが救ってあげるべきだったんじゃないの? って話なんです。
たくさんあった財産がなくなったっていうのは、これはそんなに同情すべきかっていうのがあって。みんな1億円の資産ある人なんていないですからね、そんなに。
あるいはそれを競馬でスったって同じじゃないですか。統一教会のいろいろな手法は批判されるべきだけど、統一教会なら救ってあげて、競馬なら救わないって法はないでしょ。そういう議論ができないってことは、やっぱり結局、本質には関心ないんですよ」
この発言が報じられると、SNSでは賛否が渦巻いた。
《競馬で散財するのと、親がカルト宗教にのめり込んで一家が破滅するのを同列に考えてるのか?》
《JRAは金賭けろと強要はしません。競馬でスるのと強制献金は別次元の話》
《ギャンブルは自業自得。統一教会は霊感商法に違法勧誘。不安を煽って高額献金。同列に語るな》
と、高額献金と競馬で散財することを同列視する論理に批判的な声があがる一方で、三浦氏の意見に賛同する声もあった。
《本質をついていると思う。結局は誘惑に負けて財産をスったかどうかの範疇。そこに、山上容疑者の身の上とか、余計な要素を絡ませるから、話がおかしくなる》
《投資詐欺で騙された人も救済されない。自分で取り戻せという話。この事件で統一教会だけ、宗教だけ救済しろというなら他はどうする?全部救うのか?という話になって当然》
《ある意味で真理。精神的な苦しみから、風俗やホスキャバ、或いはギャンブルなど対価が高額になり得る何かに逃げる事と新興宗教に逃げる事は本質的には大差無いと思う。だから規制するのが難しいんだよ》
三浦氏は、9月2日に放送された『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)でも同じ趣旨の発言をしている。旧統一教会と日本の政治を論じるなかでの発言だ。
司会の田原総一朗氏が「旧統一教会が信者からやたらに金を巻き上げたり、高いものを売りつけたり、やったわけでしょ。そういうものをなくすためにはどうすればいいのか?」と質問すると、三浦氏はこう応じたのだ。
「なくせないと思うんですね。宗教法人に限ったらなくせるかもしれない。もしかしたら、(献金の)上限を入れるみたいな案を入れるんだと。私はそんなに賛成ではないですけど。
ただ、世の中には、山上みたいな虐待家庭を作りだす理由っていっぱいあるんです。お父さんがパチンコとか競馬でお金をスッたり、家庭内暴力で殴ったり、飲酒におぼれたり、どれも合法なんです。
合法な活動で家庭が崩壊するケースはいっぱいあるのに、なぜ宗教法人(だと問題に)になるか、これは政局だからです。政局に引きずられて、あまり極端な改革案は入れないほうがいい」(三浦氏)
旧統一教会の被害者救済をめぐっては、自民・公明・立憲民主・日本維新の会の4党が話し合いを進めている。焦点となっているのは、いわゆるマインドコントロールによる高額献金の規制の問題だ。今国会中の法案整備を目指しているが、はたして4党協議はまとまるだろうか。