北海道旭川市で昨年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題で、市教育委員会が当時の対応を検証し、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態として対処する組織体制が整備されていなかった」などの不備を認めたことが2日、市関係者への取材で分かった。同日午後の会議で市側に報告する。
事実関係を調査した第三者委員会は最終報告書で、広瀬さんが自殺したと判断、先輩7人によるいじめがあったと認定したが、自殺との明確な因果関係を認めなかった。
一方で、第三者委は市教委の対応に「いくつもの大きな問題があった」と批判した。