中華料理チェーン「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)の社長だった大東隆行さん(当時72歳)が2013年に射殺された事件は28日、北九州市の特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)が殺人容疑などで京都府警に逮捕され、発生から8年10カ月をへて急展開を迎えた。
【写真で振り返る】「王将」社長射殺事件 「スキンヘッドで物静かな『ヒットマン』」「多くの『汚れ役』を引き受けてきた人物」――。田中容疑者をよく知る関係者が語る、人物像だ。

「標準的な背格好で、格下の相手に偉ぶるようなところもない。拳銃の扱いにも慣れていた」。工藤会系元組員の男性が評する。 男性によると、「ヒットマン」の条件は「人混みに紛れ込めるような穏やかな見た目。銃の扱いに慣れ、根性があること」。田中容疑者は、いずれの条件も兼ね備えていたという。 工藤会を長年捜査してきた福岡県警などによると、田中容疑者は工藤会傘下組織の有力団体の一つ「石田組」の幹部。ヒットマンとして数々の事件を実行したことで、組織内で昇格していったとみられる。 ある捜査関係者は「何も考えずに指示通りに動ける男だ」と評し、組織内で重宝されていたとみる。 田中容疑者の「仕事」が表に出るきっかけとなったのが、福岡市博多区の路上で08年1月、大手ゼネコン「大林組」九州支店の社員らが乗った乗用車が銃撃された事件だ。 実行役を務めたとして銃刀法違反容疑などで逮捕・起訴されると、19年11月に福岡地裁から懲役10年の実刑判決を言い渡され、その後確定。福岡刑務所(福岡県宇美町)で服役中、今回の逮捕となった。 確定判決によると、田中容疑者はフルフェースのヘルメットをかぶって拳銃から弾丸4発を撃ち、車のバンパーなどに命中させていた。事件前には、共犯者に「特命が来た。体に当てずに乗車中の車に発砲する。間違っても相手にけがさせちゃいかんので、これは自分がやる」などと発言していたことも分かっている。 しかし、田中容疑者本人の口は堅く、福岡県警の捜査や公判では、事件の動機や背景について語ることは一切なかったという。かつて工藤会捜査に携わった元県警幹部も「調べには絶対、口を割らない。大林組銃撃事件でも全然しゃべらなかった」と明かす。 今回の事件も田中容疑者が何も語らず、捜査が難航することも予想される。事件から8年以上が過ぎる中、客観証拠をどれだけ積み上げられるかが捜査の鍵となりそうだ。
「スキンヘッドで物静かな『ヒットマン』」「多くの『汚れ役』を引き受けてきた人物」――。田中容疑者をよく知る関係者が語る、人物像だ。
「標準的な背格好で、格下の相手に偉ぶるようなところもない。拳銃の扱いにも慣れていた」。工藤会系元組員の男性が評する。
男性によると、「ヒットマン」の条件は「人混みに紛れ込めるような穏やかな見た目。銃の扱いに慣れ、根性があること」。田中容疑者は、いずれの条件も兼ね備えていたという。
工藤会を長年捜査してきた福岡県警などによると、田中容疑者は工藤会傘下組織の有力団体の一つ「石田組」の幹部。ヒットマンとして数々の事件を実行したことで、組織内で昇格していったとみられる。
ある捜査関係者は「何も考えずに指示通りに動ける男だ」と評し、組織内で重宝されていたとみる。
田中容疑者の「仕事」が表に出るきっかけとなったのが、福岡市博多区の路上で08年1月、大手ゼネコン「大林組」九州支店の社員らが乗った乗用車が銃撃された事件だ。
実行役を務めたとして銃刀法違反容疑などで逮捕・起訴されると、19年11月に福岡地裁から懲役10年の実刑判決を言い渡され、その後確定。福岡刑務所(福岡県宇美町)で服役中、今回の逮捕となった。
確定判決によると、田中容疑者はフルフェースのヘルメットをかぶって拳銃から弾丸4発を撃ち、車のバンパーなどに命中させていた。事件前には、共犯者に「特命が来た。体に当てずに乗車中の車に発砲する。間違っても相手にけがさせちゃいかんので、これは自分がやる」などと発言していたことも分かっている。
しかし、田中容疑者本人の口は堅く、福岡県警の捜査や公判では、事件の動機や背景について語ることは一切なかったという。かつて工藤会捜査に携わった元県警幹部も「調べには絶対、口を割らない。大林組銃撃事件でも全然しゃべらなかった」と明かす。
今回の事件も田中容疑者が何も語らず、捜査が難航することも予想される。事件から8年以上が過ぎる中、客観証拠をどれだけ積み上げられるかが捜査の鍵となりそうだ。