北朝鮮のミサイル発射を受け、対応に追われる北海道の職員ら=4日午前8時45分、北海道庁
「危険なまねをするな」「とても迷惑」。北朝鮮の弾道ミサイルが4日朝、5年ぶりに日本上空を通過した。青森県、北海道では全国瞬時警報システム(Jアラート)の警報が鳴り響き、自治体や海上保安本部の担当者は対応に追われ、住民からは不安の声が上がった。
青森県大間町では、防災無線で「不審な物を発見したら決して近寄らずに連絡を」と注意を呼びかけた。強い風雨の中、漁港に船の様子を見に来たマグロ漁師の男性(36)は「イラッとした。もう危険なまねはしないでほしい」と訴えた。
県によると、イカ釣り漁船など計25隻が出漁中だったが、午前10時時点で被害は確認されていない。
青森県大間町の漁港。北朝鮮のミサイルが青森県付近の上空を通過した=4日午前8時55分