旧江戸川で見つかった女の子の遺体が行方不明になっている南朝芽さんと判明されました。
一体どこで、朝芽さんは溺れたのでしょうか。最も大きな謎が残るのは、靴と靴下が見つかった河川敷です。
現場で取材を進めると、靴と靴下が見つかった場所から、川に出るまで“3つのルート”があることが分かりました。
1つは、最短距離で川へと向かうルートです。
朝芽さんの靴と靴下が見つかった場所、この先に江戸川があります。朝芽さんが靴を脱いでまっすぐ川に進んだとするならば、この茂みを通らないといけません。
ところが…。
つるが伸びていて歩いていると絡まってくる状況。捜査の関係で人の往来があったのか、踏みつぶされて歩きやすくなっているが、朝芽さんが歩いた9月23日は、もっと草木が生い茂っていたと思われます。
この中を、朝芽さんは通ったのでしょうか。しかも裸足で…。
続いてのルートは、1メートル程の所にある側溝。
側溝は土でできていて、周りが草木で覆われているため非常に形があいまいで分かりにくいです。近付いてきて、踏む場所を間違えて落ちることもあるかも知れません。ただ、6日は朝から雨が降っているが、現段階で水がたまってはいません。
近所の住民もこう証言しています。
近所の住民:「ちょっと雨降ったくらいだと、そんなに水がたまることはない」
仮に側溝に水がたまっていて、流されたとしても川までの途中には、野球場から倒れてきたネットがありました。
このネットと側溝の隙間は地面から30センチぐらいで仮に流されて来たとしても、このネットの下は通過できないと思われます。
最後は、下流側にある野球場を通るルートです。
こちらから隣の野球場の方向を見ますと、奥にかすかに川があることが分かります。あの場所を目指した可能性はあります。そうなってきますと、この側溝を何かしらの方法で越えなければなりません。ただ、幅は1メートル程あります。ですから飛び越えようとすると、少し難しさはあるかも知れません。
そこでいったん、川とは反対側の歩道の方へ。そこには側溝に橋が架かっているため、簡単に野球場側に移動することが可能です。
行方不明翌日の映像では、捜査員たちもこのルートを使っていることが分かります。
元警視庁刑事の吉川祐二氏は3つのルートを見て…。
元警視庁刑事・吉川祐二氏:「野球グラウンド側に行った道が、一番可能性が高い。足元のつくりから。歩いた時に足に触れる感触を嫌う人もいる。一番野球場のグラウンド側が草の丈も短いですし、通る可能性が高いという気がします」
家族も朝芽さんについて…。
朝芽さんの家族:「肌に刺さるような背丈と同じくらいの草に入っていくことは嫌うと思う」
一方で吉川氏は、残された靴と靴下の存在が足取りを掴みにくくさせているといいます。
元警視庁刑事・吉川祐二氏:「この場所で一番考えられるのが、水にこれから入ろう、水遊びをしようと靴を脱ぐんです。それにしてはここから水辺まで距離がありすぎます。この靴・靴下の存在が色んな違和感を周りに覚えさせている」