千葉県の川で遺体で見つかった7歳の南朝芽(さや)さんが、行方不明となった当日に河川敷の土手を1人でのぼっているとみられる姿が、ドライブレコーダーに映っていた。
松戸市の南朝芽さんは9月、1人で自宅を出て行方がわからなくなり、10月4日、市川市の旧江戸川で遺体で見つかった。
捜査関係者によると、行方不明となった当日の午後、河川敷の土手を朝芽さんとみられる女の子が1人でのぼる姿がドライブレコーダーに映っていた。
警察は引き続き、死亡したいきさつを調べている。
朝芽さんと確認されたことを受け、家族が7日、コメントを出した。
家族コメント「さやは小さいころから食べられる物が少ない子でした。給食を食べることも大好きでしたが、家では好物の白ごはんと少しのおかずばかりを食べていました。言葉もほかの子に比べたら少ししか知りません。しかし、さやは、本当に邪気のない、たまらなくかわいい女の子です。さやは自分なりに、自分が生まれてきたこの世界のしくみを理解し、さまざまな物に少しずつ触れるようになり、また、さまざまな人と接していく中で、時に私どもを笑わせたり、時に慰めたりしてくれました。さやは小学校に通い始めて、まだ半年もたっていませんでした。大好きな電車ももっと乗りたかったでしょうし、車だっていつか運転したかったでしょう。行ったことがない場所、食べたことのないもの、見たことのない景色がたくさんありました。さや、あなたがいなくなってから、たくさんの方々が、何日もの間、眠れぬ夜にもわたしたちと一緒にあなたを探してくれました。行方不明になった日から2週間がたとうとしたとき、あなたが海に近い河口付近まで戻ってきてくれたと聞いた時は、家族の誰もが奇跡だと思いました。一度海に出たら、もう二度と会えることはないかもしれないと覚悟を決めていたからです。今回の発表を受けて、私ども家族一同から、さやのためにご尽力いただいた皆さまに心より感謝を申し上げたいです。どうか、これから私ども家族がさやを無事に見送り、時に振り返りながら、日々を少しずつ前に進めてゆけるように皆さまにはそっと見守っていただきたいです。あらためまして、たくさんの心温まるご声援とお力添えに、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました」