兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長が8日、市内の小学校の式典会場で、市議会運営を巡って議長と女性市議に「次の選挙で落としてやる」などと威圧的な発言をしたことが分かった。毎日新聞の取材に対し、泉市長は発言を大筋で認め「内容、言い方とも不適切で2人にはおわびした」と話した。
子育て大賞「金で買う」? 明石市長ツイート波紋 2人は榎本和夫議長(自民党真誠会)と飯田伸子市議(公明党)。開会中の市議会には、守秘義務が課せられている市内企業の課税額を泉市長がSNS(ネット交流サービス)上で発信したことなどを理由に、自民や公明などが市長に対する問責決議案を議会運営委員会に提出している。

飯田市議によると、8日にあった小学校の創立150周年式典会場で、泉市長が顔を近づけてきて「お前、賛成するなら許さんからな」と低い声で3回繰り返したという。榎本議長にも「問責なんて出しやがって、ふざけんなよ。次の選挙で絶対に落としてやる」とすごんだという。榎本議長は決議案の提出者ではなく、会場に児童はいなかった。 飯田市議は「議決権の侵害であり、政治家として不適切だ。議場で堂々と論ずればいい」と批判。榎本議長も「やくざのようなやり方だった」と反発する。泉市長は「議長とは『すったもんだをしていてもしょうがない』と意見が一致したのに問責が出てきたので、何でだという思いを伝えたかった」と釈明した。 泉市長は2019年2月、用地買収が進まないことにいらだち、部下に「お前、火をつけて捕まってこい」などと暴言を浴びせたことが発覚。引責辞任し、出直し市長選で再選された。その後も新年会で市議に「お前なんて辞めてまえ」と発言したことが問題化した。議会側は11日に代表者会を招集して対応を検討する。次の市議選と市長選は23年4月の統一地方選で実施される。【大川泰弘】
2人は榎本和夫議長(自民党真誠会)と飯田伸子市議(公明党)。開会中の市議会には、守秘義務が課せられている市内企業の課税額を泉市長がSNS(ネット交流サービス)上で発信したことなどを理由に、自民や公明などが市長に対する問責決議案を議会運営委員会に提出している。
飯田市議によると、8日にあった小学校の創立150周年式典会場で、泉市長が顔を近づけてきて「お前、賛成するなら許さんからな」と低い声で3回繰り返したという。榎本議長にも「問責なんて出しやがって、ふざけんなよ。次の選挙で絶対に落としてやる」とすごんだという。榎本議長は決議案の提出者ではなく、会場に児童はいなかった。
飯田市議は「議決権の侵害であり、政治家として不適切だ。議場で堂々と論ずればいい」と批判。榎本議長も「やくざのようなやり方だった」と反発する。泉市長は「議長とは『すったもんだをしていてもしょうがない』と意見が一致したのに問責が出てきたので、何でだという思いを伝えたかった」と釈明した。
泉市長は2019年2月、用地買収が進まないことにいらだち、部下に「お前、火をつけて捕まってこい」などと暴言を浴びせたことが発覚。引責辞任し、出直し市長選で再選された。その後も新年会で市議に「お前なんて辞めてまえ」と発言したことが問題化した。議会側は11日に代表者会を招集して対応を検討する。次の市議選と市長選は23年4月の統一地方選で実施される。【大川泰弘】