カルビーのスナック菓子「Jagabee(ジャガビー)」の製造工程で、「規格外」と取り除かれた欠片(かけら)だけを使った新商品「Jagabee のかけら うすしお味」(かけら)が思わぬ人気を博した。
9月16日に公式オンラインショップで発売したところ、3日間で完売した。
オリジナルのジャガビーは、「じゃがいもの味がちゃんとする、皮付きじゃがいもスティック」と謳う人気商品。最も小さいサイズは1袋(40グラム)税込み150円前後で販売されている。一方、ジャガビーの製造工程でポキっと折れてしまうなどした部分だけを集めた「かけら」は、1袋(500グラム)税込み980円。
欠片といっても、長さが足りないだけで、じゃがいもの風味や味わいを引き立てる塩味や、独自のサクッ、ホクッとした食感はジャガビーと変わらない。
価格はオリジナルの「約半分」
「かけら」の人気に、カルビー広報部の間瀬理恵さんは「ここまで申込者が殺到するとは思っていなかった」と目を丸くする。人気の秘密として「お得感のある価格設定」を挙げた。
「もしお客様が(オリジナルの)ジャガビーを500グラム分食べたければ、単純計算で価格は1800円超となる。『かけら』の価格は約半分です」
また、「『かけら』はパッケージを大きくし、欠片部分をたっぷり詰め込んだイメージにした。『こんなに大きなものがこんなにお得なんですよ』と、見た目でアピールする戦略」と狙いを語る。
そもそも「かけら」商品化のきっかけは、カルビーが掲げる5か年中期経営計画(2020年3月期ー2024年3月期)だった。「製品フードロス(本来食べられるのに捨てられてしまう食品)20%削減」を目標に掲げており、それを具現化したのが「かけら」だ。
一方、世界的な原材料価格の高騰から、カルビーは今月、「ジャガビー」などスナック菓子やシリアル食品について10-20%の値上げ(オープン価格)に踏み切った。お得感の高い「かけら」の発売には、値上げの悪影響を払拭したい思惑もあった。
追加生産「工場と相談」
「かけら」の購入者層でもっとも多かったのは50代女性だ。「3袋程度をまとめ買いする方が目立った。一度に10袋と大量に注文する方もいました」と間瀬さん。店頭販売のジャガビーは、20-30代のOLが購入者の中心だという。
間瀬さんは今後の「かけら」の商品展開について「欠片は大量に生まれるものではなく、すぐに追加生産できない。ただ、不格好なスティックは今後も間違いなく工場で出てくる。工場と相談し、また商品化したい」と話している。(高橋天地)