千葉県で行方が分からなくなっている小学1年の女の子。自宅から900メートル離れた防犯カメラに、1人で移動する姿が捉えられていました。
■キックボードで“900メートル”移動
26日夜、新たに見つかった防犯カメラの映像です。画面手前から奥に向かって、キックボードに乗って進む女の子。
23日から行方不明になっている千葉県松戸市の小学1年・南朝芽さん(7)です。
薄いピンク色の帽子に、ピンクの半袖Tシャツ姿。父親に確認したところ、朝芽さんに間違いないといいます。
キックボードに乗りながら、どこかに向かう朝芽さん。その途中、後ろから来た車を気にしたのか、急に立ち止まります。
その後、車が止まったのを確認してから進み始めますが、今度は、前から人が歩いてきたため、止まってやり過ごしました。
映像が撮影されたのは、不明当日の23日正午ごろ。母親と遊ぶ約束をした公園から北西に直線で、およそ900メートル離れている公園の近くで映っていました。
朝芽さんが自宅を出たのは、午前11時半ごろのため、30分の間におよそ900メートルを移動したことになります。
■120人態勢で捜索も…発見に至らず
朝芽さんの母親の声:「さや、ママだよ。こっちおいで」
26日も、夜遅くまで続いたボランティアによる捜索。河川敷では母親の声を録音した音声を流しながらの捜索が行われました。
最寄り駅では、当時の服装などが書かれたチラシ2000枚が配られ、情報の提供を呼び掛けていました。
26日、千葉県警は120人態勢で捜索にあたりましたが、発見には至っていません。
朝芽さんの姿を捉えていた防犯カメラの近くの公園では、乗っていたキックボードが見つかっています。
さらに、そこから300メートルほど離れた河川敷では、靴と靴下が整然と並んだ状態で発見されました。
■不明女児の母「早く帰って来て」
果たして、映像の後、朝芽さんはどこに向かったのでしょうか?痕跡が見つかったルートをたどってみました。
朝芽さんの靴と靴下が発見された河川敷に行くには、急こう配の坂道を上る必要がありました。
さらに、江戸川は大人でも入るのをためらうような深さです。
千葉県警のダイバー:「だいぶ深い」「深い?」「ここの時点で…約2メートル。流れは結構強いです。深いし、流れは強いし…。ただ、下が砂地だから引っ掛かる所は、今のところない」
映像に映っていた朝芽さんが、その後、キックボードを乗り捨ててまでも、1人で急な坂道を上り、河川敷に行くことなどあるのでしょうか。
26日、家族は朝芽さんに向け、コメントを出しました。
家族のコメント:「さや、ママは待っているよ。叱ったりしないから、早く帰って来て」
警察は、事件と事故の両面で捜査を進めるとともに、ドライブレコーダーの映像なども含めた情報提供を呼び掛けています。