愛媛県今治市消防団の60歳代の男性分団長(非常勤特別職)が報酬などを着服していた問題で、市は29日夜、市消防団が分団長を懲戒免職処分にしたと発表した。
被害額が約1100万円に上ることも判明。700万円が既に返金され、残りも分納される見通しのため、刑事告訴は見送るとしている。
発表では、分団長は2017~21年度、分団長名義の口座に振り込まれた消防団員に対する出動報酬の積立金などを複数回にわたり引き出していた。調べに「借金の返済に使ったが、遊興費には充てていない」と話したという。
また、分団長が所属する方面隊の副団長3人についても文書訓告とした。渡部純三消防団長は「再発防止、綱紀粛正に取り組み、信頼回復に努める」とのコメントを出した。