今年7月、酒気帯び運転の疑いで送検された那須塩原市の小学校に勤める男性講師と酒気帯び運転同乗容疑で書類送検された同じ小学校の女性講師、さらに市の中学校の男性教諭について栃木県教育委員会は7日、いずれも停職6カ月の懲戒処分にしたと発表しました。

停職6カ月の懲戒処分となったのは那須塩原市の大原間小学校に勤務する池澤一志講師(27)と同じ小学校に勤務する富永美乃理講師(24)、黒磯北中学校に勤務する吉井豪教諭(28)の3人です。

3人は今年7月10日、大田原市内の飲食店でほかの1人を含む4人で酒を飲んだ後、池澤講師が残り3人を車に乗せ近くの店へ移動し、移動した店の駐車場に止まっていた乗用車に衝突する事故を起こしました。運転手の講師以外の3人は当時その場から立ち去っています。

その後、池澤講師の酒気帯び運転とほか3人の運転手が酒気を帯びているのを知りながらその車に乗る酒気帯び同乗が発覚しました。4人はその後、書類送検されていて県教育委員会は6日、講師と教諭3人についていずれも停職6カ月の懲戒処分としました。3人は「子ども、保護者、関係者の皆さんに迷惑をかけて申し訳ない」と話しているということです。3人とも退職願を提出し、6日付で受理されています。

県教育委員会の荒川政利教育長は「教職員一人一人の危機意識を高め不祥事の撲滅と信頼の回復に努めたい」とコメントしています。