「クーリング・オフ」の制度を説明せず、家の修理工事の勧誘をしたなどとして、愛知県弥富市の男が逮捕された事件で、男は、「退職金を持っていそうな高齢者を狙っていた」と供述していることがわかりました。

 逮捕された愛知県弥富市の家屋修理業 内田達也容疑者(22)は、去年8月、当時75歳の女性の家を訪問し、家の修理工事の勧誘をした際、「クーリング・オフ」の制度をあえて説明しなかった特定商取引法違反などの疑いが持たれています。

 内田容疑者は、容疑を認めていて、その後の捜査で、「退職金を持っていそうな高齢者を狙っていた」と供述していることがわかりました。

 内田容疑者は、同様の手口で高齢者を中心に、およそ60件の契約を結び、4000万円ほどを売り上げていたとみられています。

 この事件を受けて愛知県警の蟹江警察署は、11日、弥富市内で高齢者に向け、「いらないものはきっぱり断ってほしい」などと悪質商法の被害にあわないよう呼びかけました。