大阪府警捜査1課は9日、水道業者を装い小学生の女児が1人でいる民家に侵入してわいせつな行為をしようとしたとして、強制わいせつ未遂の疑いで、大阪市東住吉区の飲料水販売会社社員中川和樹容疑者(27)を逮捕した。

 捜査1課によると、水道業者などを装い親が留守の家に上がり込み、女児にわいせつ行為をする事件が、2004年から、学校の長期休暇や土日を中心に、府内で約40件発生していた。

 中川容疑者の関与の有無を調べるとともに、類似の手口を繰り返している男がほかにもいる可能性があるとみて、警戒を続ける。

 逮捕容疑は昨年12月12日午後2時すぎ、大阪府豊中市の民家で「大声を出したら刺す」と女児を脅し、わいせつ行為をしようとした疑い。

 中川容疑者は「水漏れの連絡を受けて来た」と訪問。親の不在を確かめて上がり込んだ。女児が叫んだため何もせず逃げた。「わいせつ行為をしようとした。脅してはいない」と供述している。