肺炎の長女(1)を看病せず死亡させたとして保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親のパチンコ店従業員小椋明寿花(おぐら・あすか)容疑者(22)=岡山市北区=が、逮捕前の任意の事情聴取で「仕事の忙しさにかまけて健診や予防接種を受けさせなかった」と話していたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。

 岡山県警は日常的に育児を放棄していたとみて調べている。

 捜査関係者によると、長女瑠癒菜(るいな)ちゃんが死亡直後の8月、同容疑で逮捕された父親のホストクラブ従業員卓哉(たくや)容疑者(21)と明寿花容疑者から事情聴取。生活実態について問われた際、母親は答えたが、父親は話さなかった。

 2人とも働いており、夜に出掛けて昼に帰ることもあるなど生活は不規則だった。長女は保育園に通っていたが、ことし6月に退園。県警は、このころから長女を部屋に置き去りにすることがあったとみている。

 県警によると、長女が生後2カ月半の昨年4月、急性咽頭炎と診断されて一時入院した際、病院が引き留めたが「家で面倒見ますから。もういいです」と言って入院3日目で連れ帰ったという。