高額な布団を販売する際に法律で定められた書面を渡さなかったとして、
神奈川県の男2人が特定商取引法違反の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、いずれも寝具販売業で、横浜市の野口光隆容疑者(41歳)
と川崎市の佐保田博光容疑者(33歳)です。

野口容疑者らはことし1月、佐久市に住む80歳の女性の自宅を訪問し、
販売価格や、一定期間内であれば契約を解除できるクーリングオフに
関することなどを書いた書面を渡さずに敷布団などを41万円で
販売した特定商取引法違反の疑いが持たれています。

警察によりますと野口容疑者らはこの女性を車に乗せて近くの銀行に
連れて行き、口座から41万円を引き出させて代金を受け取ったということです。
調べに対し野口容疑者は容疑を認め、佐保田容疑者は否認しているということです。

また、野口容疑者らは、ことし4月に栃木県小山市の76歳の女性を
訪ねた際にも書面を渡さずに布団カバーなどを20万円で販売した
疑いが持たれています。

警察は2人が北陸や関東などでも同じような手口で
布団を販売していたとみて捜査を進めることにしています。