有料サイトの料金請求を装い、金を詐取したとして、組織犯罪処罰法違反の罪に問われた振り込め詐欺グループの主犯格2人を含む5被告の判決公判が14日、富山地裁高岡支部であった。藤田敏(ふじた・さとし)裁判長は、主犯格の吉元亮二(よしもと・りょうじ)(24)=東京都中野区=と斉藤博之(さいとう・ひろゆき)(27)=東京都新宿区=の両被告にいずれも懲役6年(求刑懲役7年)、ほか3被告に懲役5―3年(求刑懲役6年―3年6月)を言い渡した。

藤田裁判長は判決理由で「極めて組織的、計画的な犯行で、手口は巧妙で悪質」
と指摘した。

判決によると、吉元被告ら5人は2004年6月から同8月、被害者2人に数回、
電話をかけ、未払いの有料サイト利用料があるなどと信じ込ませ、約2700万円を
だまし取った。

吉元被告ら5人が数人ずつかかわった被害総額は約6770万円に上った。