大阪市の人工島・夢洲で開催されている大阪・関西万博が13日、閉幕する。4月13日の開幕前後はネットを中心に万博に批判的な意見も多く、一般来場者が5万人を下回る日もあったが、最近は連日の20万人越え。そんな中、通期パスを活用して数十回会場に駆けつけ、コモンズ館を含め158の国と地域の海外パビリオンと展示を完全制覇した兵庫・西宮市の女性、塩野玲子さん(仮名=50代)に「ベスト3パビリオン」を聞いた。
▼第3位 ウズベキスタン
塩野さん「どのパビリオンもサステナビリティーの観点から『建築材を再利用する』などとPRしていましたが、ウズベキスタン館はスタッフがひとり一人が『木材を再利用してウズベキスタンに持ち帰り、学校を建てます』などと丁寧に説明してくれました。素朴さと丁寧さが同居していたのが印象的でした」
▼第2位 サウジアラビア
塩野さん「やっぱりおカネをたくさん使っているなという印象です(笑)。敷地が広く、建物に迫力がある。そして館内に足を踏み入れると一気に異国感に引き込まれる。映画『ミッション:インポッシンブル/デッドレコニング PART ONE』のようで、砂漠の中をトム・クルーズ(イーサン・ハント)が走るシーンを思い出しました」
▼第1位 アメリカ
塩野さん「万博の最大の魅力って、やっぱり『ワクワク』だと思うんです。そして私は宇宙が大好き。みんなで月や火星といった宇宙への旅を疑似体験できる仕掛けに圧倒されました。特にロケットが飛び上がり、地球が遠くに見える演出は感動しました。私1人でも入場しましたし、後日、両親も連れて“おかわり”しました」
惜しくもベスト3には入らなかったが、塩野さんの印象に残ったパビリオンはほかにもある。
▼欧州、アフリカ
塩野さん「ドイツ館は単純にかわいい子が多くて(笑)。みんな日本語が上手だったのも好感が持てました。ラトビア(バルト館)もスタッフに美しい人が多かったです。万博開幕から2か月以上過ぎてようやく正式オープンしたアフリカのアンゴラ館。音楽ステージが圧巻でした。ダンサーがお尻を振るリズム感。あれは日本人には無理です(笑)」
▼東南アジア
塩野さん「インドネシア館はスタッフが皆さんすっごく陽気。フレンドリーさとユルさは日本人の感覚にないもので『いいなあ』って感じました。フィリピン館ではマッサージで癒やされました。ベトナム館には1杯1500円のコーヒーが売っていると聞いていて『アホらしい。そんなん飲むかいな』と思っていたのですが、いざメニューを見たら、容器がカワイすぎる。結局飲んでしまいました。練乳の甘さが効いていて、めっちゃおいしかったです」
▼その他
塩野さん「高円宮妃久子さま、三笠宮彬子さま、承子さま。皇室の方々を拝見できたことも、良い思い出になりました」