向こう一週間、九州から関東、北陸にかけては極端に強い寒気は流れ込まず、暖かい空気に覆われやすくなりそうです。このため、週末は場所によっては10月並みの暖かさになるでしょう。東北や北海道も、19日(金)以降は寒気が抜け、日中の気温は平年を上回りそうです。気温の上昇に伴う融雪害に注意が必要です。
季節外れの暖かさの日も 北日本は気温の変動大きい
九州から関東、北陸にかけては、明日16日は冬らしい寒さのところが多いでしょう。一方でその後は気温が上昇傾向。19日(金)~21日(日)は日中の気温が15℃以上のところが多く、12月らしくない気温となりそうです。中でも福岡市では20日(土)の日中は20℃を超え、季節外れの暖かさとなりそうです。
北海道では18日(木)まで厳しい寒さで、中でも17日(水)は日中も氷点下で「真冬日」になりそうです。その後は気温が上がりやすくなり、20日(土)は10℃近くまで上がるでしょう。厳しい寒さは和らぎますが、今回の大雪で積雪が急増したところを中心に、融雪害に注意が必要です。
北日本や北陸では融雪害に注意を
昨日からの大雪で、北海道の広い範囲で50cm~100cmの積雪となっています。また、東北から北陸にかけての山沿いを中心とした地域でも、雪が多く積もっています。このあと週末にかけての気温の上昇に加え、雨や雪の降る日もありそうです。路面状況が悪化するおそれがあります。さらに屋根などに積もった雪が水分を含みかなり重くなることも予想されます。屋根からの落雪には注意が必要です。また山沿いでは雪崩(なだれ)にもご注意ください。雪や風がおさまるタイミングを見計らって、雪下ろしや雪かきを進めてください。ただし、除雪作業中の事故には十分にお気を付けください。毎年、多くの方が事故にあっています。除雪作業の際は屋根など高所からの落雪や、屋根からの転落にもご注意ください。必ず複数で作業するようにしてください。
今年のクリスマスは比較的暖かい
今日15日(月)、気象庁から高温に関する早期天候情報が発表されました。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。沖縄を除く、北海道から九州の広い範囲で12月21日(日)頃から平均気温が、平年よりかなり高くなる予想です。5日間平均気温平年差がすべての地点で2℃以上です。北海道では2.4℃以上、関東甲信では+2.2℃以上。そして西日本では特に高くなりそうで、九州北部では+2.8℃以上、九州南部・奄美では+3.0℃以上と予想されます。例年、12月25日前後は寒波が襲来し、厳しい寒さに見舞われることも多いですが、今シーズンは比較的暖かなクリスマスとなりそうです。一方で北海道など雪が多く積もった地域では、引き続き融雪害に注意が必要です。またそのほかの地域も、農作物の管理にはご注意ください。