24日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、仙台育英高校の甲子園初優勝に触れて話題となっている。
22日、第104回全国高校野球選手権大会の決勝で、宮城・仙台育英が、東北勢として初優勝。深紅の優勝旗がついに「白河の関越え」を果たした。歴史的快挙から一夜明けた昨日、地元・仙台に凱旋する選手たちの到着を待ちわびる人たちで駅は大混雑。駅には1000人以上の市民が集まり、警察官も約80人が出動したという。
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ちなみに「白河の関越え」だが、「白河の関」とは今の福島県にあった関所の1つ。優勝旗がその関所を越えて、東北にもたらされることを意味する。
いずれにしても東北勢の悲願達成について、同じく宮城県出身の玉川氏は、明治時代、薩長が東北地方を侮蔑する意味で言い始めた「白河以北一山百文」という表現を持ち出しながら、「だから、白河より北、東北地方というのは価値のない場所なんだという言葉なんです」と解説した。
より分かりやすく説明すると、この言葉は「白河より北は一つの山が百文の価値しかない田舎だ」というもの。
続けて同氏は、さらに150年以上前の出来事を振り返り、「戊辰戦争で仙台藩が敗れて、それで宮城県になってからも役人はみんな、例えば長州とかそういうところから来ていたと。その人たちが『東北なんて価値がない』と言っていたのを、当時の宮城の人も、東北の人もみんな知ってるんです」と語った。
また、玉川氏は「これは別に明治の時だけで終わっている話じゃなくて」と切り出し、「今の若い人は知らないですけど、なんとなく僕ぐらいの世代でも『なんか東北って田舎として馬鹿にされてるな』という感覚がある」と私見。
「例えば、方言でも関西の人は、東京に来ても関西の方言を使うじゃないですか。ところが、東北の方言はズーズー弁と言われて、なんとなく恥ずかしいような思いを抱きながら、東北の人は過ごしていると思うんです」と語り、今回の優勝について「東北が今まで抱えていた“うっ屈”を彼らが晴らしてくれた」と締めくくった。