夏の甲子園に2度出場し、強豪校として知られる兵庫県の市立尼崎高校硬式野球部。その部内で、男性コーチが発したという“ある指示”が物議を醸しています。
外部の男性コーチ:「サインを盗む。キャッチャーのサインが三塁コーチから見えたら、バッターに合図して伝えろ」
おととし9月、公式戦前日のミーティングで、集まった部員らに、男性コーチはこう告げたということです。
相手キャッチャーのサインを見て、味方のバッターに伝える「サイン盗み」は、日本高校野球連盟が厳しく禁じている行為です。
実際に「サイン盗み」は行われませんでしたが、指示を受けた部員1人が不眠や嘔吐(おうと)を発症し、うつ状態と診断され、部活動に参加できなくなったということです。
その後、男性コーチは野球部の担当から外され、退職しています。