両親に向精神薬を服用させ自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪で起訴された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗(きのし)孝彦)被告(47)の初公判が20日、東京地裁で行われた。コメンテーターで元埼玉県警捜査一課刑事の佐々木成三氏は21日、テレビ朝日系「週刊ニュースリーダー」(土曜午前6時)に出演し、判決についてコメントした。
佐々木氏は事件のポイントを「死因の結果が向精神薬中毒死。私もいろんな自殺事案とか事件の捜査をした中で向精神薬を大量に無理やり飲ませることは僕は無理だと思います。そういったことを踏まえると、やはり両親が自殺の意思があったということも裏付けられる」と私見を述べた。
一方で「理解できないところもある」とした上で「どうして薬のパケを捨てたんだろう、どうしてビニール袋を捨てたんだろうと。私たちが理解できない一門の責任というか、そういったものが事件の背景にあって3人が自殺をするという意志を持ったということがあった」とした。
被告は起訴内容を認め両親を死なせた後悔と反省を述べると同時に、歌舞伎に復帰したい意志を示した。検察側は懲役3年を求刑。判決は11月17日に言い渡される。
佐々木氏は求刑について「自殺ほう助という犯罪になって懲役3年は少し軽いのかなと思ったんですけど、事件の背景があったとして総合的に判断して検察も3年という求刑をしたんだと思います」と説明。さらに「身内の自殺ほう助という形になるので求刑に大きく関与するんです。懲役3年という求刑になった場合は執行猶予が付く可能性も高いと個人的に感じています」とコメントした。