草むらで男児の遺体が見つかった事件で、自宅周辺に供えられた花束=23日午後0時5分、神戸市西区
神戸市西区の草むらで遺体で見つかった穂坂修ちゃん(6)=同区=について、兵庫県警は23日、司法解剖の結果、死因は外傷性ショックだったと明らかにした。背中などに多数の打撲による皮下出血があり、死亡時期は19日ごろとみられる。何者かに殴られて死亡したとみて経緯を調べる。
市こども家庭局は23日記者会見し、4月に修ちゃんが保育園に登園した際、肩や尻に複数のあざが見つかっていたと明らかにした。その後あざはなくなっていたため、虐待とは断定しなかったという。
市こども家庭局によると、修ちゃんは2月以降、保育園を休みがちで登園が月数日ほどになり、4月20日に久しぶりに登園した際にあざが見つかった。修ちゃんは「(あざは)誰かからされた」と話したといい、担当職員は家庭訪問し、あざの理由を家族に聞いたが「心当たりはない」と返答された。5月に修ちゃんと面会した際、あざは消えていたという。
その後家族から一時保護してほしいとの相談があったが、祖母から「家族で面倒を見る」と言われ、保護は見送ったという。