「まだカネあんだろ」
転落した元No.1ホストは、強引すぎる売掛金回収に走ってしまった。
11月14日、警視庁蒲田署は恐喝と傷害の疑いで住所不詳のホスト・瀬井聴弥(せい・としや)容疑者(35)を逮捕した。瀬井容疑者は9月29日夜10時ごろ、自身が働くホストクラブに通っていた女性の職場近くまで車で押しかけると、職場にいた女性を呼び出し、駐車場に停めた車の中で現金の20万円を受け取った。その日、女性は瀬井容疑者に未払いの飲食代500万円の一部を支払う約束をしていたという。
「女性が『残りのお金はもうちょっと待って』と懇願すると、瀬井容疑者はいきなり女性の顔面を殴りました。その際、女性は顔面に全治10日の怪我を負っています。瀬井容疑者はそのまま大田区の自宅まで女性を連れて行き、『家にカネあんだろ』と現金を取りに行かせようとした。女性が家にも現金がないことを伝えると、近くのATMで現金10万円を引き出させ、その場で奪い取りました。瀬井容疑者と女性は数年前からの知り合いで、3ヵ月ほど前、自分がNo.1になるためにひと月で500万円を使わせていたそうです」(全国紙社会部記者)
事件から3日後、女性は蒲田署を訪れ、「売掛金をめぐるトラブルがあった」と被害届を提出。調べに対し瀬井容疑者は、「殴って現金を受け取ったが、恐喝したり、怖がらせてはいません」と一部容疑を否認した。
「瀬井容疑者は童顔のイケメンでホスト歴が長く、かつては何度もNo.1の座に就くなど、売れっ子ホストでした。しかし、年を重ねるにつれて売り上げが落ちていった。新たに入店した若いホストたちにも抜かれ、相当焦っていたようです。そこで瀬井容疑者は、以前から自分を指名していた女性を何度も店に通わせ、支払い能力がないにもかかわらず多額の売掛金を作らせていた。瀬井容疑者は売掛金を何としても回収するため、今回の犯行に及んだのでしょう」(瀬井容疑者の知人)
自分の客を恐喝し、なけなしの現金を引き出させるとは…。社会問題となっている「売掛金問題」にも一石を投じそうだ。