京都アニメーション第1スタジオが放火され36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判第3回公判が7日、京都地裁(増田啓佑裁判長)であり、初の被告人質問が行われた。
青葉被告は自身の身柄を確保した警察官を「火災の割には警察(の到着)が早く、公安の人間だと思った」などと話し、事件直後の心理状況について説明した。
同被告は初公判で起訴内容を認めた上で、「こんなにたくさんの人が亡くなるとは思っていなかった」などと述べた。弁護側は、被告が事件時心神喪失か心神耗弱状態だったとして無罪や刑の減軽を求めており、被告人質問で動機や当時の精神状態についてどのように説明するかが焦点となる。
被告人質問は弁護側から始まり、計11回予定されている。