同じ子どもの写真を見せても「性格が良い」と聞いた場合は見た目の評価が高くなり、「悪い子」は低い傾向となる。
京都大教育学研究科などの研究グループが幼児の性格情報と印象などの関係を調べた実験で、こうした結果が出た。「悪い子」との情報は1週間後でも影響が出たという。
研究グループは「『かわいさ』は見た目だけではないと裏付けられた」としている。論文は1月、米科学誌「プロス・ワン」電子版に掲載された。
実験では20~40代で子どもを持つ女性と持たない女性計180人に、3~5歳の男児と女児の顔写真をオンラインで提示。まず、見た目のかわいさや印象などについて10段階で評価((1))してもらった後で、「お手伝いを進んでする」「よくけんかして友達をたたく」といった性格に関する情報と一緒に顔写真を見せ、改めてかわいさなどの評価((2))を求めた。
その結果、好ましい性格情報と一緒に見せたグループはかわいさの評価が(1)よりも上がり、嫌われやすい性格情報のグループは下がった。
1週間後に顔写真だけを再び見せたところ、好ましい性格情報のグループでは、(1)と同じ評価に戻ったが、嫌われやすい性格情報のグループでは、(2)より上がったものの(1)には届かなかった。
研究グループの高松礼奈助教は「子どもの悪い面に注目すると、かわいいとの感情が低下する可能性を示している」とする一方、「他人との交流などによって良い面について聞けば、低下した気持ちを回復できるかもしれない」と話している。