兵庫県明石市議会で12日、自身への問責決議案が可決されたことを受け、政治家引退を表明した泉房穂市長は、市議に対して「(選挙で)落としたるからな」などと発言したことについて「積もりに積もった怒りが爆発した。プチっと切れた」と市議会で釈明した。
問責決議は、市が提案した新型コロナウイルス対策のクーポン配布事業に関する議会対応や、自身のツイッターに企業の課税データを無許可で投稿したことなどを問題視し「市長として不適切」などと厳しく非難する内容となっている。
泉市長は問責決議案の提出を巡り、今月8日に市立小学校で行われた記念式典の直前、出席した市議2人に対し「問責なんて出しやがって、お前ら議員なんか(選挙で)落としたるからな」「問責決議案に賛成したら許さんぞ」などと発言したことが問題になった。
この発言について、泉市長はこの日の議会で、市議らに向かって頭を下げて謝罪する一方、「私としては精いっぱい明石の街のために頑張ってきたのに、(議会の)党利党略、私利私欲に怒りが積もりに積もり、怒りが爆発した」と当時の心境を語った。