9年前、「餃子の王将」の大東隆行社長(当時)が射殺された事件で、逮捕された特定危険指定暴力団「工藤会」系の幹部・田中幸雄容疑者(56)。
検察は30日、裁判所に勾留を請求し、認められました。
事件の背後に何があったのでしょうか。捜査関係者への取材で、「餃子の王将」との不適切な取引が指摘されていた会社の当時の経営者から、警察が任意で事情を聴いたことが分かりました。
事件後に「餃子の王将」が設置した第三者委員会は、福岡を拠点とする会社などとの不適切な取引で、巨額の資金が流出したと指摘していました。
ハワイの土地購入やゴルフ会員権の購入、養鶏場施設の土地購入など、その額はおよそ200億円に及んだということです。
不適切な取引は、大東社長の就任前から始まっていて、大東社長は、この会社との関係を断ち切ろうと動いていました。
警察は、事件と不適切な取引の関係を調べているものとみられます。