警察車両の後ろで背中を丸め、下を向いて座る男。同僚の車を盗んだとして逮捕された、群馬県警・前橋東署の警察官・池田佳史容疑者(33)。
7日、検察に身柄を送られた。
池田容疑者は10月11日、勤務する群馬県警・前橋東警察署近くの駐車場から、乗用車1台とETCカードなど、350万円相当を盗んだ疑いが持たれている。
盗まれた車は、同じ交通課に勤務する20代の男性職員のものだった。
被害に遭った男性職員は、10月11日の朝、駐車場に車を止めて出勤した。
翌12日の午後、帰ろうと駐車場に向かったところ、車がなくなっていたことに気づき、事件が発覚した。
その後の捜査で、車の周辺をとらえた防犯カメラの映像に、池田容疑者とみられる人物が映っていたことなどから関与が浮上。
盗まれた車は、県内の自動車買い取り業者に売られていた。
事件後、しばらく休暇を取っていたという、池田容疑者。男性職員との関係は、どうだったのだろうか。
池田容疑者は、前橋東警察署の交通課に勤務していた。勤務態度には問題はなく、男性職員との間にトラブルなどはなかったという。
調べに対し、池田容疑者は「違います」と、容疑を否認している。
事件当日、池田容疑者は勤務中だったが、午後1時から午後4時ごろまで、無許可で署を抜け出していることが確認されている。
警察は、抜け出したこの時間帯に犯行に及んだとみて、動機や手口についても、くわしく調べる方針。