新年度を迎え、宮内庁には広報室が新設された。今後は情報発信とあわせ「皇室の名誉を損なう出版物」に対処していくのだとか。一方で、ご家族との「別居」を選ばれた秋篠宮家の佳子さまに雪解けの兆しはうかがえず。その背景には紀子妃の“ひと言”があったというのだ。
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【最新画像30枚】「佳子さま“ひとり暮らし”の一因?」 “眞子さん”が“圭さん”と「そっくりな服装」でNYを歩く「ラブラブ手つなぎデート」の一部始終 今月2日夜、佳子さま(28)のお姿は東京ドームにあった。「第24回全国高等学校女子硬式野球選抜大会」の決勝戦を観戦なさっていたのである。
「皇族が女子高校野球を観戦されるのは初めてのことです。佳子さまご自身は、以前に男子の学生野球を観戦されたことがおありとのことでしたが、今回は主催者の願い出もあって実現しました」佳子さま とは、宮内庁担当記者である。「当日は、着席されるお姿がドームの大型ビジョンに映し出されると歓声が上がり、佳子さまは選手や観客に手を振って応えられていました。試合中も貴賓席で関係者から説明を受けながら、時折プレーに拍手を送られていたのです」 今大会には史上最多の45チームが参加したといい、「ガールスカウト運動など、これまで『女性の活躍』に心を寄せられてきた佳子さまは、折に触れて『ジェンダー平等』を提唱されています。今回も、日頃から男子と肩を並べて硬式野球に打ち込む女子高校生を目の当たりにされ、感慨を新たになさったのではないでしょうか」(同)ご公務でスケジュールが埋まっている状況 大会を特別後援した一般社団法人全日本女子野球連盟に尋ねると、「弊連盟が掲げる『普及』『未来』『グローバル』といった大切なエレメントに加え、女子野球でもっとも特徴的である『笑顔』、それらを考える中でぜひ佳子さまにお越しいただきたいと願いました」野球を観戦される佳子さま というのだ。 さる皇室ジャーナリストが言う。「最近の佳子さまは、3月には水戸市の偕楽園でヤマザクラの植樹式に臨席されるなど、意識的にご公務の幅をお広げになっているご姿勢がうかがえます。昨年6月にも、皇族として初めて日本乳癌学会の式典に出席なさっている。ひと頃とは打って変わり、現在はご公務でスケジュールが埋まっている状況です」千家さんと典子さん 実に喜ばしい限りである。とはいえ、「新年度になっても佳子さまは、計34億円超をかけて改修された秋篠宮邸には移られず、引き続き仮住まいなさっていた『御仮寓所』でお暮らしになっています。一連の眞子さんの結婚問題では、お姉さまを全面的にバックアップなさったことで、秋篠宮ご夫妻との間に大きなあつれきが生じてしまいました」 こうした根底に横たわる問題が解決しない限り、「いかにご公務に積極的であられても、残念ながらそのご姿勢は『仕事はしているから口出ししないでほしい』というメッセージにも映ってしまいかねません」(同)新たな宮邸には佳子さまのお部屋がない 現に、秋篠宮家の事情を知る関係者によれば、「佳子さまと秋篠宮ご夫妻との“緊張緩和”は、程遠いと言うほかありません」紀子さま とのことで、「秋篠宮邸の改修は昨年9月に完了し、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、御仮寓所に置かれていたそれぞれのお荷物を今年3月末までに運び入れられています。一方で佳子さまは、まったくお引っ越しの作業をなさっていません。実は新たな宮邸には、そもそも佳子さまのためのお部屋が用意されていないのです」(同) そう明かすのだ。「宮内庁は内々に『“改修費用をなるべく抑えるように”との秋篠宮さまの方針に沿って工事を進めた結果、成年の女性皇族がお一人で暮らすだけの十分な広さが確保できなかった』ということで収めようとしていますが、意味不明です。実際にはこれに佳子さまご自身のご意向が強く働いたのは言うまでもありません。すなわち、先々ご結婚されて皇籍を離脱されるまで宮邸にはお住まいにならず、内親王であられる間は、現在の『分室』でお過ごしになるという決意を固められたのです」(同)ご身位に言及されて… ご一家が御仮寓所で暮らされたのは2019年2月からおよそ4年間。そのうち、20年3月から2年半の年月をかけて改修工事が行なわれたわけだが、佳子さまの“反乱”は決して突発的なものではなかったというのだ。「『分室』となる御仮寓所について『私室部分の機能も一部残す』と皇嗣職が公表したのは、改修工事が終わった昨年11月でした。あたかも突然の方針変更のように映りましたが、その実態は工事中から周到に準備し、訴えておられた“同居拒否”だったわけです」(同) それにしても、かくも深き親子間の溝――。いっこうに融和の兆しがうかがえないのは、「眞子さんだけでなく、ご自身の結婚にも秋篠宮ご夫妻が大々的に介入してくるのでは、という危惧を佳子さまが強く抱かれているからなのです」(同) そこには、こんな経緯があったという。「14年5月、出雲大社の禰宜(ねぎ・当時)だった千家国麿さんと高円宮家の次女・典子さんとの婚約が決まった時のことです。紀子さまはひと言、周囲にこう漏らされていました。『秋篠宮家は高円宮家よりも身位が上ですから、娘のお相手も、出雲大社を上回る家の方でないと……』と」(同) さらに続けて、「そんなお考えを口にされながら、『皇籍離脱した旧宮家は現在、どのような状況になっているのでしょうか』などと、末裔(まつえい)にあたる男系男子にも大いに関心を示されていたのです」(同)交際相手に関する情報共有を徹底 もっとも当時、眞子さんはすでにICUを卒業し、前年暮れには小室圭さんからプロポーズを受け、承諾していたのだった。「秋篠宮さまも眞子さんの望むままにさせておられたので、紀子さまは内心、ご身位が下である宮家の女王に先を越されたとの思いで煩悶なさっていたことと拝察いたします。一方、眞子さんはこうした“思惑”を察知したことで、小室さんとの結婚にいっそう執着し、いわば意固地になってしまったわけです」(同) 悲願の“出雲越え”がかなわなかった紀子妃はその後、残る佳子さまに照準を合わせてこられたという。「秋篠宮さまともども、佳子さまに交際相手の気配があれば直ちに伝えるよう、側近や皇宮護衛官らには徹底させておられます。ナーバスになられるのも無理からぬ話でしょうが……」(同) 皇嗣妃という唯一無二のお立場の重みが、あろうことかご一家全体に影を落としているというのだ。再び国民から批判が起こる可能性 加えて、宮内庁関係者が新たな懸念を口にする。「佳子さまが住まわれている『分室』は当初、職員の事務所や収蔵庫として活用されるはずでした。とりわけ1階部分は事務室として稼働させるため、階上にある佳子さまの私室スペースとはなじみません。ご不便も生じることから、職員とのバッティングを避けるべく、遠からず1階部分に佳子さま専用の入口を作らなければならなくなるでしょう。となれば、再び“国民の税金を費やすのか”といった批判が起こらないとも限りません」 皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授が言う。「元来、秋篠宮家は自由闊達な家風でしたが、悠仁さまが誕生されたことで一気にお立場が重くなりました。それに伴い、お子様方の教育方針を大きく変えざるを得なかったのではないでしょうか。眞子さんがかたくなに小室さんとの結婚にこだわったことや、佳子さまの“別居”を拝見していると、そう思えてなりません」「頼れる側近」も不在 むろん皇室にとっては、「皇統が移るべきご一家で親子げんかのような状態が続くことは決して望ましくありません。こんな時、頼れる側近がいれば間に立って仲裁もできたでしょうが、残念ながらそのような存在は、宮内庁には見当たらないのが実情です」(同) 今回、秋篠宮さまのご意向もあって宮内庁に「広報室」が創設された。その初代室長に西村泰彦長官の古巣から外事警察の女性エースが選ばれたことは「週刊新潮」4月6日号でもお伝えしたが、「正しい情報を迅速に提供して皇室への理解を深めてもらう方向に進むべきなのに、意に染まない報道を“誹謗中傷”として取り締まる流れに向かうのであれば、かえって皇室を国民から遠ざけることになってしまいます」(同) 対応次第では、“小室問題”で吹き荒れた秋篠宮家への逆風を、ふたたび引き起こすような事態にもなりかねないのである。「週刊新潮」2023年4月13日号 掲載
今月2日夜、佳子さま(28)のお姿は東京ドームにあった。「第24回全国高等学校女子硬式野球選抜大会」の決勝戦を観戦なさっていたのである。
「皇族が女子高校野球を観戦されるのは初めてのことです。佳子さまご自身は、以前に男子の学生野球を観戦されたことがおありとのことでしたが、今回は主催者の願い出もあって実現しました」
とは、宮内庁担当記者である。
「当日は、着席されるお姿がドームの大型ビジョンに映し出されると歓声が上がり、佳子さまは選手や観客に手を振って応えられていました。試合中も貴賓席で関係者から説明を受けながら、時折プレーに拍手を送られていたのです」
今大会には史上最多の45チームが参加したといい、
「ガールスカウト運動など、これまで『女性の活躍』に心を寄せられてきた佳子さまは、折に触れて『ジェンダー平等』を提唱されています。今回も、日頃から男子と肩を並べて硬式野球に打ち込む女子高校生を目の当たりにされ、感慨を新たになさったのではないでしょうか」(同)
大会を特別後援した一般社団法人全日本女子野球連盟に尋ねると、
「弊連盟が掲げる『普及』『未来』『グローバル』といった大切なエレメントに加え、女子野球でもっとも特徴的である『笑顔』、それらを考える中でぜひ佳子さまにお越しいただきたいと願いました」
というのだ。
さる皇室ジャーナリストが言う。
「最近の佳子さまは、3月には水戸市の偕楽園でヤマザクラの植樹式に臨席されるなど、意識的にご公務の幅をお広げになっているご姿勢がうかがえます。昨年6月にも、皇族として初めて日本乳癌学会の式典に出席なさっている。ひと頃とは打って変わり、現在はご公務でスケジュールが埋まっている状況です」
実に喜ばしい限りである。とはいえ、
「新年度になっても佳子さまは、計34億円超をかけて改修された秋篠宮邸には移られず、引き続き仮住まいなさっていた『御仮寓所』でお暮らしになっています。一連の眞子さんの結婚問題では、お姉さまを全面的にバックアップなさったことで、秋篠宮ご夫妻との間に大きなあつれきが生じてしまいました」
こうした根底に横たわる問題が解決しない限り、
「いかにご公務に積極的であられても、残念ながらそのご姿勢は『仕事はしているから口出ししないでほしい』というメッセージにも映ってしまいかねません」(同)
現に、秋篠宮家の事情を知る関係者によれば、
「佳子さまと秋篠宮ご夫妻との“緊張緩和”は、程遠いと言うほかありません」
とのことで、
「秋篠宮邸の改修は昨年9月に完了し、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、御仮寓所に置かれていたそれぞれのお荷物を今年3月末までに運び入れられています。一方で佳子さまは、まったくお引っ越しの作業をなさっていません。実は新たな宮邸には、そもそも佳子さまのためのお部屋が用意されていないのです」(同)
そう明かすのだ。
「宮内庁は内々に『“改修費用をなるべく抑えるように”との秋篠宮さまの方針に沿って工事を進めた結果、成年の女性皇族がお一人で暮らすだけの十分な広さが確保できなかった』ということで収めようとしていますが、意味不明です。実際にはこれに佳子さまご自身のご意向が強く働いたのは言うまでもありません。すなわち、先々ご結婚されて皇籍を離脱されるまで宮邸にはお住まいにならず、内親王であられる間は、現在の『分室』でお過ごしになるという決意を固められたのです」(同)
ご一家が御仮寓所で暮らされたのは2019年2月からおよそ4年間。そのうち、20年3月から2年半の年月をかけて改修工事が行なわれたわけだが、佳子さまの“反乱”は決して突発的なものではなかったというのだ。
「『分室』となる御仮寓所について『私室部分の機能も一部残す』と皇嗣職が公表したのは、改修工事が終わった昨年11月でした。あたかも突然の方針変更のように映りましたが、その実態は工事中から周到に準備し、訴えておられた“同居拒否”だったわけです」(同)
それにしても、かくも深き親子間の溝――。いっこうに融和の兆しがうかがえないのは、
「眞子さんだけでなく、ご自身の結婚にも秋篠宮ご夫妻が大々的に介入してくるのでは、という危惧を佳子さまが強く抱かれているからなのです」(同)
そこには、こんな経緯があったという。
「14年5月、出雲大社の禰宜(ねぎ・当時)だった千家国麿さんと高円宮家の次女・典子さんとの婚約が決まった時のことです。紀子さまはひと言、周囲にこう漏らされていました。『秋篠宮家は高円宮家よりも身位が上ですから、娘のお相手も、出雲大社を上回る家の方でないと……』と」(同)
さらに続けて、
「そんなお考えを口にされながら、『皇籍離脱した旧宮家は現在、どのような状況になっているのでしょうか』などと、末裔(まつえい)にあたる男系男子にも大いに関心を示されていたのです」(同)
もっとも当時、眞子さんはすでにICUを卒業し、前年暮れには小室圭さんからプロポーズを受け、承諾していたのだった。
「秋篠宮さまも眞子さんの望むままにさせておられたので、紀子さまは内心、ご身位が下である宮家の女王に先を越されたとの思いで煩悶なさっていたことと拝察いたします。一方、眞子さんはこうした“思惑”を察知したことで、小室さんとの結婚にいっそう執着し、いわば意固地になってしまったわけです」(同)
悲願の“出雲越え”がかなわなかった紀子妃はその後、残る佳子さまに照準を合わせてこられたという。
「秋篠宮さまともども、佳子さまに交際相手の気配があれば直ちに伝えるよう、側近や皇宮護衛官らには徹底させておられます。ナーバスになられるのも無理からぬ話でしょうが……」(同)
皇嗣妃という唯一無二のお立場の重みが、あろうことかご一家全体に影を落としているというのだ。
加えて、宮内庁関係者が新たな懸念を口にする。
「佳子さまが住まわれている『分室』は当初、職員の事務所や収蔵庫として活用されるはずでした。とりわけ1階部分は事務室として稼働させるため、階上にある佳子さまの私室スペースとはなじみません。ご不便も生じることから、職員とのバッティングを避けるべく、遠からず1階部分に佳子さま専用の入口を作らなければならなくなるでしょう。となれば、再び“国民の税金を費やすのか”といった批判が起こらないとも限りません」
皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授が言う。
「元来、秋篠宮家は自由闊達な家風でしたが、悠仁さまが誕生されたことで一気にお立場が重くなりました。それに伴い、お子様方の教育方針を大きく変えざるを得なかったのではないでしょうか。眞子さんがかたくなに小室さんとの結婚にこだわったことや、佳子さまの“別居”を拝見していると、そう思えてなりません」
むろん皇室にとっては、
「皇統が移るべきご一家で親子げんかのような状態が続くことは決して望ましくありません。こんな時、頼れる側近がいれば間に立って仲裁もできたでしょうが、残念ながらそのような存在は、宮内庁には見当たらないのが実情です」(同)
今回、秋篠宮さまのご意向もあって宮内庁に「広報室」が創設された。その初代室長に西村泰彦長官の古巣から外事警察の女性エースが選ばれたことは「週刊新潮」4月6日号でもお伝えしたが、
「正しい情報を迅速に提供して皇室への理解を深めてもらう方向に進むべきなのに、意に染まない報道を“誹謗中傷”として取り締まる流れに向かうのであれば、かえって皇室を国民から遠ざけることになってしまいます」(同)
対応次第では、“小室問題”で吹き荒れた秋篠宮家への逆風を、ふたたび引き起こすような事態にもなりかねないのである。
「週刊新潮」2023年4月13日号 掲載