大阪・読売テレビ制作の日本テレビ系全国ネットのニュース情報番組「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(土曜・前11時55分)が11日、生放送され、元自民党幹事長で総裁選に2度出馬した経験を持つ石原伸晃氏がゲスト出演。番組では自民党の高市早苗・新総裁と新執行部の誕生、公明党の連立離脱を取り上げた。
伸晃氏は高市総裁が首班指名の末、総理に就任する可能性を「希望的な観測も入れまして」と前置きして「80%」とした。今後の政権の枠組みとして、番組では
<1>自民単独(196)
<2>立維国(210)
<3>自国(223)または自維国(258)
の3パターンを提示(カッコ内は衆院議席数の合計。過半数は233)。伸晃氏は「比較第一党が首班を出す。基本的ルールとしてこれを押さえていかねばならないと思います。比較第一党が野党の方々と話をして、新しい連立を組んでいく。これが連立政権のあるべき姿だと私は思います」とパターン3が理想とした。
また伸晃氏は「パターン3の変化球としては、国民が首班を取って自民が応援するというパターンもありますし、いろんなバリエーションがある。きのう連立離脱が決まったばかりですからまだ動いていない。ただ時間が本当にない」と自民と国民民主(と日本維新の会)との連立によって、自民が国民民主・玉木雄一郎代表を担ぎ、首相に指名されるシナリオも可能性としてあると指摘した。
伸晃氏は首班指名の日程が「早ければ20、21日。ヘタしたらもうちょっと遅くなる」と分析した。今後は26日のASEAN首脳会議(マレーシア)、月末に可能性がある米トランプ大統領の来日、31日に始まるAPEC首脳会議(韓国)など、外交日程が目白押し。「所信表明と代表質問が外交日程を挟んでしまうような、そんな国の首相に対して、外国の人が真面目に話をしてくれるのか。日本の相対的地位が今回の大きな政局によって著しく阻害される」と懸念を示した。