おりの中にいる、大きさ1.7メートルのヒグマ。8日に北海道の市街地を歩いていたとみられ、猟友会に捕獲されました。東北を中心に各地でクマの目撃情報が相次いでいます。■うなるような声、とがった牙に鋭い爪…捕獲したクマ10日午前9時ごろに撮影された映像に映っていたのは、うなるような声を上げながら、激しく暴れているヒグマでした。その大きさは、約1.7メートル。北海道の市街地に出没していたクマとみられています。
9日に猟友会が設置したわなにかかっていたというクマ。とがった牙に、鋭い爪も確認できます。北海道では連日、こうしたクマの目撃情報が寄せられていて、札幌市内でも1日で7件。人が多く住む地域にも出没しています。■秋田県では1日だけで…132件の目撃情報秋田県でも、クマの親子が出没。車がすぐそばを通りますが、気にしていない様子。道路を横断し、車内にいる撮影者に近づいてきます。「クマいる!クマ!」別の日にはエサを探して歩くクマの様子が。体長は約1メートル。落ちているクリを食べていました。秋田県が公開しているクマの目撃情報や被害情報をまとめている地図。赤い丸はクマがいたことを示しています。秋田県内では10日、1日だけで132件の目撃情報が寄せられているということです。■岩手では襲われた可能性高い死者も 秩父でもクマ目撃岩手県ではクマに襲われたとみられる死者も出ています。林の中で見つかったという、キノコ採りをしていた70代男性の遺体。男性には後頭部と背中に引っかかれたような傷があることなどから、クマに襲われた可能性が高いということです。周辺の防犯カメラには、住宅の敷地内に入る複数のクマが連日、映っていました。クマは関東地方でも…。警察によると9日午後11時ごろ、埼玉県秩父市で体長1.5メートルほどのクマが歩く様子が目撃されていたといいます。■専門家「一番危険なのは親子連れ」東北を中心に出没が相次ぐクマ。街中で目撃されているクマには、ある特徴があるといいます。クマの生態に詳しい 岩手大学農学部 山内貴義准教授「体の小さい個体や親子連れがどうしても多い」「(エサとなる)ブナの実が今年大凶作。東北全土で大凶作。エサ場は強い個体、優位な個体が占領してしまって、体が小さい個体や親子連れ、体格では負けてしまう。子どもがいたりする親子が里に押し出される」山では猛暑が原因でエサが不足していて、大きくて強いクマがそれらを独占。体の小さい子グマなどは、人の生活エリアに出ざるを得ないのだといいます。岩手大学農学部 山内貴義准教授「一番危険なのは親子連れ。子グマを守ろうとする母グマがいるので、急に襲ってくる可能性もある。(子グマも)鋭い爪を持っていたり、牙も非常に鋭くて、かむ力も強い」※10月11日(土)午前0時10分(金曜深夜)放送『news zero』より
おりの中にいる、大きさ1.7メートルのヒグマ。8日に北海道の市街地を歩いていたとみられ、猟友会に捕獲されました。東北を中心に各地でクマの目撃情報が相次いでいます。
10日午前9時ごろに撮影された映像に映っていたのは、うなるような声を上げながら、激しく暴れているヒグマでした。
その大きさは、約1.7メートル。北海道の市街地に出没していたクマとみられています。
9日に猟友会が設置したわなにかかっていたというクマ。
とがった牙に、鋭い爪も確認できます。
北海道では連日、こうしたクマの目撃情報が寄せられていて、札幌市内でも1日で7件。人が多く住む地域にも出没しています。
秋田県でも、クマの親子が出没。車がすぐそばを通りますが、気にしていない様子。道路を横断し、車内にいる撮影者に近づいてきます。
「クマいる!クマ!」
別の日にはエサを探して歩くクマの様子が。体長は約1メートル。落ちているクリを食べていました。
秋田県が公開しているクマの目撃情報や被害情報をまとめている地図。赤い丸はクマがいたことを示しています。
秋田県内では10日、1日だけで132件の目撃情報が寄せられているということです。
岩手県ではクマに襲われたとみられる死者も出ています。
林の中で見つかったという、キノコ採りをしていた70代男性の遺体。男性には後頭部と背中に引っかかれたような傷があることなどから、クマに襲われた可能性が高いということです。
周辺の防犯カメラには、住宅の敷地内に入る複数のクマが連日、映っていました。
クマは関東地方でも…。
警察によると9日午後11時ごろ、埼玉県秩父市で体長1.5メートルほどのクマが歩く様子が目撃されていたといいます。
東北を中心に出没が相次ぐクマ。街中で目撃されているクマには、ある特徴があるといいます。
クマの生態に詳しい 岩手大学農学部 山内貴義准教授「体の小さい個体や親子連れがどうしても多い」「(エサとなる)ブナの実が今年大凶作。東北全土で大凶作。エサ場は強い個体、優位な個体が占領してしまって、体が小さい個体や親子連れ、体格では負けてしまう。子どもがいたりする親子が里に押し出される」
山では猛暑が原因でエサが不足していて、大きくて強いクマがそれらを独占。体の小さい子グマなどは、人の生活エリアに出ざるを得ないのだといいます。
岩手大学農学部 山内貴義准教授「一番危険なのは親子連れ。子グマを守ろうとする母グマがいるので、急に襲ってくる可能性もある。(子グマも)鋭い爪を持っていたり、牙も非常に鋭くて、かむ力も強い」